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    武蔵アーカイブ

    「武蔵」眠る海 冥福祈る

    • 「せんぱーい、来ましたよ」。かつての戦友に大声で声をかける早川さん(26日午前6時32分、フィリピンのシブヤン海で)=石橋宰撮影
      「せんぱーい、来ましたよ」。かつての戦友に大声で声をかける早川さん(26日午前6時32分、フィリピンのシブヤン海で)=石橋宰撮影

     【カティクラン(フィリピン)=石橋宰】戦艦「武蔵」とみられる船体が見つかったフィリピンのシブヤン海で26日、元乗組員と遺族らによる慰霊祭が行われ、戦死者の冥福を祈った。

     武蔵は1944年(昭和19年)10月、米軍機の攻撃を受けて沈没。1000人以上が犠牲になった。米国人資産家の調査で今年3月、水深約1000メートルの海底で船体が発見されたことを受け、元乗組員らの交流団体「戦艦武蔵会」などが36年ぶりに洋上慰霊祭を開いた。

     沈没時に武蔵に乗り込んでいた早川孝二さん(87)(千葉県南房総市)は戦後初めて現地を訪れた。沈没直前に「退艦命令」が出た時、当時16歳の自分をかわいがってくれていた先輩水兵から「俺は泳げないんだ」と打ち明けられた。混乱の中、浮き代わりになりそうな木板を渡し、「これで行きましょう」と一緒に海に飛び込んだが、浮き上がってはこなかった。

     「やっと供養でき、ホッとした。安らかに眠ってもらいたい」。早川さんは海に向かって両手を合わせた。

    2015年04月27日 04時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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