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    18歳選挙権・アーカイブ

    議員と討論、模擬投票で学習…「未来決める」10代意欲

    • 山梨大のキャンパスに設けられた期日前投票所で票を投じる大学生(4月8日、甲府市で)
      山梨大のキャンパスに設けられた期日前投票所で票を投じる大学生(4月8日、甲府市で)

     18歳選挙権の導入に向けた公職選挙法改正案の審議が27日、国会で始まった。新たに選挙権を手にする若者からは「10代が有権者になれば、政治家も私たちの課題にもっと向き合ってくれるはず」と期待する声が上がる。一方で、若い世代の投票率は低迷しており、大学や高校では、投票率と政治参加意識を高めるための模索も続いている。

     27日夜、東京都内で開かれた「18歳選挙権フォーラム」。松下政経塾の主催で、参加者約150人の4分の1ほどは高校生や大学生らが占め、与野党の衆院議員らのパネルディスカッションに耳を傾けた。

     神奈川県藤沢市の高校3年生(18)は「国の未来を決定できる機会が増えるのは良いこと」と歓迎している様子。来春に18歳になる横浜市の高校3年生(17)は「若者の投票率は低いが、学校で投票の方法などを学べば政治への関心も高まっていくと思う」と話した。

     総務省によると、20歳代の投票率は1990年衆院選で57.76%だったが、2014年衆院選では32.58%と大きく落ち込んだ。世代別で20歳代は最も低く、14年衆院選では、60歳代(68.28%)に比べて半分にも満たない。

     若者の選挙離れを食い止めようと、キャンパスに期日前投票所が開設される動きも出てきた。

     「大学で投票できれば便利なのに」。愛媛県選管のアンケートでそんな声が多かったことを受け、松山市は、13年参院選の期日前投票所を松山大に3日間設置した。今年4月の統一地方選では、函館大(北海道函館市)、山梨大(甲府市)、九州工業大(福岡県飯塚市)など全国12大学に開設された。

     期日前投票所は、6月の青森県知事選でも青森中央学院大(青森市)に設けられるほか、中央大(東京都八王子市)と白鴎大(栃木県小山市)の学生団体は、16年夏の参院選での設置を目指す。

     白鴎大の「栃っ子!選挙推進プロジェクト」代表の星野友亮さん(19)は「18歳選挙権は大歓迎。『これからの日本を作るのは僕らの世代』という自覚を持って、18、19歳も含めて多くの人に投票するよう呼び掛けたい」と意気込んでいた。

     高校入学時から政治参加意識を高めようと、神奈川県では2010年と13年の参院選の際、全ての県立高校で生徒の模擬投票を実施した。

     県立湘南台高校(藤沢市)では、13年参院選で、生徒が選挙公報などで各党の政策の違いを研究した上で模擬投票に臨んだ。市選管から投票箱と記載台を借りて、生徒有志が投票所の運営と開票を担った。

     投票するかどうかの判断を生徒に委ねたところ、投票率は51%だった。投票後のアンケートでは「選挙に親近感がわいた」「1票の重みを実感した」という声の一方で、「政党が多くてよく分からなかった」との意見もあった。

     同校の黒崎洋介教諭(28)は「事前の学習をどれだけするかで投票行動は変わる。争点を理解できるよう、丁寧に学習を進めたい」と話している。

    2015年05月28日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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