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    2016年10大ニュース

    2016年海外の10大ニュース

    集計結果一覧(トップ10)

    【1位】米大統領トランプ氏

    • 米大統領選、ペンシルベニア州で演説をするトランプ氏(11月4日)=栗原怜里撮影
      米大統領選、ペンシルベニア州で演説をするトランプ氏(11月4日)=栗原怜里撮影

     11月8日に投開票が行われた米大統領選は、実業家で公職経験ゼロの異色な共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が、当初優勢とみられていた民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を破り、世紀の“番狂わせ”となった。

     トランプ氏は選挙戦で「メキシコ国境に壁を作り、不法移民を防ぐ」「米国内の雇用を守るため、環太平洋経済連携協定(TPP)から撤退する」などと過激な公約を連発。従来の「ワシントン政治」の常識からはかけ離れた歯にきぬ着せぬ物言いで、現状への不満を抱く白人中間層や無党派層の熱狂的な支持を受け、「トランプ旋風」と呼ばれる現象を巻き起こした。

     トランプ氏は次期米大統領になった後も、1979年の断交以来、大統領や次期大統領として初めて、台湾の蔡英文ツァイインウェン総統と電撃的に電話会談し、中国を刺激するなど世界を驚かせた。新政権の国務長官に親露派の石油大手トップを、国防長官に元軍人を起用するなど、人事も異例ずくめだ。トランプ氏は来年1月20日に第45代大統領に就任する。超大国の型破りな新リーダーの動向から世界中が目を離せそうにない。(ワシントン 黒見周平)

    【関連記事】「トランプ劇場」を「深読み」記事で振り返ってみた


    【2位】英国民投票「EU離脱」

    • 英国が欧州連合(EU)から離脱するか残留するかを問う国民投票で、勝利を確信し、英国旗を手に笑顔を見せる離脱支持者ら(6月24日、ロンドンで)=武藤要撮影
      英国が欧州連合(EU)から離脱するか残留するかを問う国民投票で、勝利を確信し、英国旗を手に笑顔を見せる離脱支持者ら(6月24日、ロンドンで)=武藤要撮影

     英国の欧州連合(EU)離脱か残留かを問う国民投票が6月23日に実施され、英国民は「離脱」を選択した。開票結果は、「離脱」51・9%、「残留」48・1%。事前の世論調査や識者の予想に反した結果となり、世界に衝撃が走った。

     ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏(現外相)らが中心となった離脱派は、EUからの移民を規制し、EUのがんじがらめのルールから「主権」を取り戻そうと訴え、地方の貧しい白人層や、移民に仕事を奪われていると不満を募らせる人々らの支持を集めた。

     離脱すれば英経済は衰退すると訴え、残留キャンペーンを先導したキャメロン首相は辞意を表明。当初は9月辞任の意向だったが、後継首相レースで残留派だったテリーザ・メイ内相が無投票当選すると、予定を前倒しして7月13日に辞任し、メイ政権が発足した。

     メイ氏は、来年3月末までにEUに離脱を通知すると表明している。ただ、移民制限と、EU単一市場での有利な条件獲得を主張するメイ氏に対し、EU側は単一市場に参加するためには、四つの自由(人、モノ、資本、サービスの移動)の受け入れが必要と繰り返しており、交渉難航は必至だ。(ロンドン 森太)

    【関連記事】英EU離脱が世界の安全保障に与える影響とは


    【3位】朴氏友人の国政介入疑惑

    • 朴槿恵大統領の退陣を求める市民ら(11月12日、ソウルで)=井上宗典撮影
      朴槿恵大統領の退陣を求める市民ら(11月12日、ソウルで)=井上宗典撮影

     韓国・朴槿恵パククネ大統領の友人女性による国政介入事件を受け、韓国国会は12月9日の本会議で、朴氏の弾劾訴追案を可決した。朴氏は職務停止となり、黄教安ファンギョアン首相が大統領代行となった。憲法裁判所は罷免の是非を決めるため、最長180日間の審理手続きに入った。

     韓国大統領の弾劾訴追案可決は2004年の盧武鉉ノムヒョン大統領以来2例目。この時は憲法裁が棄却した。罷免が決まれば韓国憲政史上初となり、60日以内に大統領選挙が行われる。与野党とも次期大統領選をにらんで主導権争いを活発化させており、政治空白による日韓関係への影響が懸念されている。

     検察は朴氏の40年来の友人の崔順実チェスンシル被告(60)や前大統領府首席秘書官ら7人を起訴、4人を在宅起訴し、朴氏の「共謀」も認定した。朴氏は憲法裁で全面的に争う姿勢だ。

     捜査は政府から独立した特別検察官が引き継いでおり、新たな容疑が浮上すれば憲法裁審理に影響を与える可能性もある。

     朴氏は11月末に「来年4月退陣」を表明したが、即時退陣を求める市民の大規模デモが毎週末行われ、朴氏の支持率は一時、歴代政権最低の4%まで下がった。(ソウル 宮崎健雄)

    【関連記事】絶体絶命の朴槿恵政権、韓国国民が怒る本当の理由


    【4位】ノーベル文学賞 ボブ・ディランさん

    • ノーベル賞授賞式後の晩さん会で展示された、文学賞のボブ・ディラン氏のメダルと賞状(12月10日、ストックホルム市庁舎で)=代表撮影
      ノーベル賞授賞式後の晩さん会で展示された、文学賞のボブ・ディラン氏のメダルと賞状(12月10日、ストックホルム市庁舎で)=代表撮影

     スウェーデン・アカデミーは10月13日、今年のノーベル文学賞を米国の歌手ボブ・ディランさん(75)に授与すると発表した。ミュージシャンの同賞受賞は初めて。同アカデミーは「偉大なる米国の歌謡の伝統の上に立って、新しい詩的な表現を創造してきた」とたたえた。

     一時は受賞辞退も懸念されたが、ディランさんは発表から約2週間後に受賞の意向を表明。12月10日にスウェーデンの首都ストックホルムで開かれた授賞式は「先約がある」として欠席し、米国の歌手パティ・スミスさん(69)がディランさんの名曲「はげしい雨が降る」を披露した。晩さん会では「受賞を光栄に思う」とのディランさんのメッセージを米大使が代読した。

     授賞式を欠席する場合、受賞者は式から半年以内に講演することが義務付けられており、来春にもディランさんはストックホルムで記念講演を行う見通しだ。

    【関連記事】英語で読めばわかるボブ・ディランが愛される理由


    【5位】パナマ文書公開で波紋

     中米パナマの法律事務所から流出した内部文書「パナマ文書」を独紙「南ドイツ新聞」が入手し、4月初旬、世界の首脳らがタックスヘイブン(租税回避地)を通じて、不透明な金融取引を行っていたことが暴露された。文書にはロシアのプーチン大統領の親友、中国の習近平シージンピン国家主席の義兄、キャメロン英首相(当時)の亡父らによる租税回避地利用を示す内容も含まれていた。違法ではないものの、道義的責任を問う声が広がり、アイスランドの首相は辞任に追い込まれた。

     文書を分析した国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)は5月9日、租税回避地の会社に関する契約書や電子メールなど1150万件を含む資料をホームページで公表。日本の総合商社や大手企業の創業者らの名前もあった。各国の司法当局は、脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)の有無について捜査に乗り出し、課税逃れに対抗する国際的な機運も高まった。

    【関連記事】もう一つの「パナマ」問題…バナナに迫る危機


    【6位】オバマ大統領 キューバ訪問

    • オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が写った看板の前で記念写真を撮る市民や観光客(3月21日、キューバの首都ハバナで)=吉田健一撮影
      オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が写った看板の前で記念写真を撮る市民や観光客(3月21日、キューバの首都ハバナで)=吉田健一撮影

     オバマ米大統領が3月20日、キューバの首都ハバナを訪問した。現職の米首脳の同国訪問は88年ぶり。両国は54年間におよぶ国交断絶を経て、昨年7月に国交を回復した。オバマ氏は滞在中、ラウル・カストロ国家評議会議長と会談し、一層の関係改善に意欲を示した。ただ、トランプ次期米大統領はオバマ政権のキューバ政策を批判してきた経緯があり、関係正常化の行方に不透明感も漂っている。

    【関連記事】宿敵・米国と関係改善、キューバが抱えるジレンマ


    【7位】北朝鮮 初の「水爆実験」発表

    • 北朝鮮の核実験に伴う地震で、中国吉林省延吉の第三高級中学(高校に相当)の雪が降り固まった校庭に、長さ約20メートルの亀裂が生じた。雪の下の地面の一部にもひび割れが確認された(1月7日)=田村充撮影
      北朝鮮の核実験に伴う地震で、中国吉林省延吉の第三高級中学(高校に相当)の雪が降り固まった校庭に、長さ約20メートルの亀裂が生じた。雪の下の地面の一部にもひび割れが確認された(1月7日)=田村充撮影

     北朝鮮が1月6日、2013年2月以来、通算4回目の核実験を行い、「初めて水素爆弾の実験に成功した」と発表した。爆発規模から水爆ではなく、「ブースト型原爆」とみられる。北朝鮮は9月9日にも5回目の核実験を強行し、核弾頭の威力判定のためと主張した。弾道ミサイルによる挑発も繰り返し、今年だけで20発以上を発射。国連安全保障理事会は3月と11月に制裁決議を採択した。

    【関連記事】北の「水爆実験」…中国は本当に知らなかったのか


    【8位】国主導 露ドーピング

    • リオデジャネイロ五輪の開会式で入場行進するロシア選手団。国ぐるみのドーピング違反のため、過去の大選手数に比べて一回り小さい規模になった(8月5日、リオのマラカナン競技場で)=松本剛撮影
      リオデジャネイロ五輪の開会式で入場行進するロシア選手団。国ぐるみのドーピング違反のため、過去の大選手数に比べて一回り小さい規模になった(8月5日、リオのマラカナン競技場で)=松本剛撮影

     世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームは7月18日、12月9日の2度の報告書で、ロシアの国主導によるドーピング不正を認定し、2011~15年に選手1000人以上が関与した可能性を指摘した。検体をすり替えるなどの隠蔽工作は12年ロンドン夏季五輪、14年ソチ冬季五輪などで行われたとし、国際オリンピック委員会(IOC)は両大会のロシア選手の全検体の再検査を決めた。

    【関連記事】薬物不正の医師ら刑事責任を…五輪サミット宣言


    【9位】ミャンマー新政権発足

    • ミャンマーの事実上の最高指導者、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談する安倍首相(11月2日、東京・元赤坂の迎賓館で)=藤要撮影
      ミャンマーの事実上の最高指導者、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と会談する安倍首相(11月2日、東京・元赤坂の迎賓館で)=藤要撮影

     国軍関係者が政治の実権を握ってきたミャンマーで3月30日、アウン・サン・スー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の新政権が発足した。民主的な選挙を経て文民政権が誕生するのは54年ぶりで、歴史的な政権交代を果たした。現行憲法の規定で大統領になれないスー・チー氏は、事実上の政権トップの国家顧問に就任。長年の懸案の少数民族武装勢力との和平実現などに取り組んでいる。

    【関連記事】動き出した「アウン・サン・スー・チー政権」に見る5つの注目ポイント


    【10位】カストロ前議長死去

    • 小泉純一郎首相(当時、右)との会談前、つめかけた記者らに手を振るカストロ氏(2003年3月2日、東京・港区麻布台の飯倉公館で)=加藤祐治撮影
      小泉純一郎首相(当時、右)との会談前、つめかけた記者らに手を振るカストロ氏(2003年3月2日、東京・港区麻布台の飯倉公館で)=加藤祐治撮影

     1959年のキューバ革命で社会主義体制を確立し、約半世紀にわたり最高指導者として君臨したフィデル・カストロ前国家評議会議長が11月25日、90歳で死去した。9日間の服喪期間中、各地で追悼行事が開かれ、弟のラウル・カストロ議長は最後の追悼集会で、今後も社会主義を守る決意を強調した。遺灰は12月4日、革命発祥の地である東部サンティアゴ・デ・クーバの墓地に埋葬された。

    【関連記事】したたかな革命家、カストロが残した足跡


    1~30位ニュース一覧

    《1》米大統領選でトランプ氏勝利

    9,820(97.8%)

    《2》英国民投票で「EU離脱」過半数

    9,049(90.1%)

    《3》韓国・朴大統領、友人女性の国政介入疑惑で窮地に8,965(89.2%)

    《4》ノーベル文学賞にボブ・ディランさん5,954(59.3%)

    《5》「パナマ文書」公開で各国に波紋

    5,573(55.5%)

    《6》オバマ米大統領がキューバ訪問

    5,236(52.1%)

    《7》北朝鮮が初の「水爆実験」実施発表

    5,179(51.6%)

    《8》ロシアの国主導でのドーピング認定

    4,107(40.9%)

    《9》ミャンマー新政権発足。スー・チー氏は事実上トップの国家顧問に就任

    3,948(39.3%)

    《10》キューバのカストロ前議長死去

    3,422(34.1%)

    〈11〉フィリピン大統領にドゥテルテ氏就任3,197(31.8%)

    〈12〉仏でトラック突入テロ、85人死亡

    3,119(31.0%)

    〈13〉ジカ熱でWHOが緊急事態宣言

    3,080(30.7%)

    〈14〉エクアドルで大地震、死者660人超

    3,072(30.6%)

    〈15〉仲裁裁、南シナ海の中国主権認めず

    2,689(26.8%)

    〈16〉イタリア中部で大地震。死者約300人2,369(23.6%)

    〈17〉ボクシング元王者モハメド・アリさん死去1,909(19.0%)

    〈18〉タイのプミポン国王死去

    1,880(18.7%)

    〈19〉ブリュッセルで空港・地下鉄同時テロ1,642(16.3%)

    〈20〉米フロリダで銃乱射、49人死亡

    1,442(14.4%)

    〈21〉コロンビア和平合意、サントス大統領にノーベル平和賞

    1,179(11.7%)

    〈22〉重力波を初観測。米研究チーム発表

    966(9.6%)

    〈23〉台湾南部の地震で死者約120人

    957(9.5%)

    〈24〉米大リーグ、カブスが108年ぶり制覇951(9.5%)

    〈25〉シリア北部アレッポ空爆、内戦泥沼化898(8.9%)

    〈26〉ローマ法王とロシア正教会の総主教、1054年の分裂以降、初の会談

    828(8.2%)

    〈27〉台湾総統選で蔡英文氏が当選

    754(7.5%)

    〈28〉トルコの空港で爆弾テロ、44人死亡

    704(7.0%)

    〈29〉パリ同時テロ実行犯をベルギーで逮捕640(6.4%)

    〈30〉英メイ新首相就任639(6.4%)

    数字は得票数。カッコ内は有効投票に占める割合。文中と写真の日付は現地時間、肩書は当時

    全項目的中は5人

     2016年の「海外10大ニュース」には12月2~19日の募集期間に1万128通の応募があり、うち有効は1万46通でした。全項目的中は5通で、5人に賞金を贈ります。

    過去5年トップ3

    ■2015年

    〈1〉パリで同時テロ。「イスラム国」の犯行

    〈2〉ネパールで大地震、約9000人死亡

    〈3〉米国とキューバが54年ぶり国交回復

    ■2014年

    〈1〉エボラ出血熱でWHOが緊急事態宣言

    〈2〉韓国で旅客船「セウォル号」が沈没

    〈3〉ノーベル平和賞にパキスタンのマララさんら

    ■2013年

    〈1〉猛烈な台風がフィリピン直撃、死者・行方不明者約8000人

    〈2〉英王子の妻キャサリン妃が男児出産

    〈3〉露に隕石(いんせき)落下、1200人以上負傷

    ■2012年

    〈1〉米大統領選でオバマ氏が再選

    〈2〉中国共産党総書記に習近平氏

    〈3〉金正恩氏が朝鮮労働党第1書記に

    ■2011年

    〈1〉タイで洪水被害、日系企業も大打撃

    〈2〉ウサマ・ビンラーディン殺害

    〈3〉チュニジアで長期独裁政権が崩壊、エジプト、リビアにも「アラブの春」

    2016年12月24日 10時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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