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    2017年10大ニュース

    2017年日本の10大ニュース

    集計結果一覧(トップ10)

    【1位】14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録

    • (左)29連勝を達成した藤井聡太四段(6月26日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で)(右上)プロデビュー戦では加藤一二三九段(左)と対戦した(16年12月24日)(右下)日本将棋連盟から発売された藤井四段のジグソーパズル
      (左)29連勝を達成した藤井聡太四段(6月26日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で)(右上)プロデビュー戦では加藤一二三九段(左)と対戦した(16年12月24日)(右下)日本将棋連盟から発売された藤井四段のジグソーパズル

     中学生でプロ入りした将棋の最年少棋士、藤井聡太四段が6月26日、竜王戦(読売新聞社主催)の本戦1回戦で、増田康宏四段に勝利し、2016年12月のデビュー以来公式戦29連勝の新記録を樹立した。1986~87年度に28連勝した神谷広志八段以来、30年ぶりの快挙で、14歳という若さに日本中がわいた。

     藤井四段の快進撃は、テレビのワイドショーなどでも連日取り上げられ、対局中の食事「将棋めし」や、対局後のインタビューで「僥倖(ぎょうこう)でした」などと答える大人びた「藤井語録」も話題を呼んだ。11月には史上最年少(15歳4か月)で公式戦50勝を達成。羽生善治竜王の持つ記録(16歳6か月)を更新した。

     東京・千駄ヶ谷の将棋会館は藤井グッズを買い求める親子連れでにぎわったほか、各地の将棋教室も「第二の藤井四段」を目指す子供たちでいっぱいになった。デビュー戦の相手で、「ひふみん」の愛称で知られる最年長棋士、加藤一二三(ひふみ)九段の引退も注目され、将棋ブーム再来の年となった。

     藤井四段は、在学する国立名古屋大教育学部付属中学校から同付属高校に進学の意向。来春から高校生棋士としての生活が始まる。

    【2位】天皇退位特例法が成立。19年4月末退位、5月改元へ

    • (左)皇后さまと井の頭公園を散策される天皇陛下(11月22日、東京都三鷹市で)(右上)一般参賀のため、皇居へ入られる皇太子ご夫妻(1月2日、皇居・半蔵門で)(右下)退位の日程について開かれた皇室会議(12月1日、宮内庁特別会議室で)
      (左)皇后さまと井の頭公園を散策される天皇陛下(11月22日、東京都三鷹市で)(右上)一般参賀のため、皇居へ入られる皇太子ご夫妻(1月2日、皇居・半蔵門で)(右下)退位の日程について開かれた皇室会議(12月1日、宮内庁特別会議室で)

     天皇陛下の退位を実現する特例法が6月9日、参院本会議で自由党を除く全党・全会派の賛成で可決、成立した。その後、皇族や三権の長らでつくる「皇室会議」での意見集約を受け、政府は12月8日、陛下の退位日となる特例法施行日を2019年(平成31年)4月30日とする政令を閣議決定した。翌5月1日に皇太子さまが即位され、新しい元号となる。

     天皇の退位は1817年の光格天皇以来で約200年ぶり。退位後、陛下は「上皇(じょうこう)」、皇后さまは「上皇后(じょこうごう)」となられる。祝日の「天皇誕生日」は12月23日から、皇太子さまの誕生日の2月23日に変更される。皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となられる秋篠宮(あきしののみや)さまについては、皇族費を3倍に増額する。

     政府は年明けに、菅官房長官をトップとする委員会を設け、元号の選定や儀式のあり方などの検討を本格化させる。新元号は、改元に伴う国民生活への影響を最小限にとどめるため、2018年中に事前公表される見通しだ。

    【3位】横綱日馬富士が暴行問題で引退

    • 引退の記者会見で頭を下げる日馬富士関(11月29日、福岡県太宰府市で)
      引退の記者会見で頭を下げる日馬富士関(11月29日、福岡県太宰府市で)

     大相撲の横綱日馬富士関(本名ダワーニャム・ビャンバドルジ、モンゴル出身、伊勢ヶ浜部屋)が11月29日、引退した。秋巡業中の10月、鳥取市内での酒席で、幕内貴ノ岩関(貴乃花部屋)に暴行した問題の責任を取った。鳥取県警は12月11日、元横綱を傷害容疑で鳥取地検に書類送検した。横綱の引退は、2010年初場所後、暴力問題の責任を取って引退したモンゴル出身の朝青龍以来。

     この問題を巡っては、日本相撲協会も独自に調査を進めたが、貴ノ岩関への聴取を貴乃花親方が拒むなど混乱が続いた。協会は12月20日の臨時理事会で、元横綱を「引退勧告相当」とし、暴行現場に同席した白鵬関と鶴竜関の2横綱を減給とするなどの処分を決めた。二度と暴力事件を起こさないよう意識改革を図るなどの再発防止策も発表した。

    【4位】眞子さま婚約内定

    • 記者会見される眞子さまと小室圭さん(9月3日、赤坂御用地内の赤坂東邸で)
      記者会見される眞子さまと小室圭さん(9月3日、赤坂御用地内の赤坂東邸で)

     宮内庁は9月3日、秋篠宮(あきしののみや)家の長女、眞子(まこ)さまと、大学時代の同級生で法律事務所職員、小室圭(こむろけい)さんの婚約内定を発表した。記者会見された眞子さまは、「最初にひかれたのは太陽のような明るい笑顔」とはにかみ、小室さんは、「私のことを月のように静かに見守ってくださる存在」と応じた。

     2012年、お二人が通っていた国際基督(キリスト)教大学の留学予定者の説明会で、席が前後になったことがきっかけで親しくなり、交際に発展。眞子さまが英国、小室さんが米国に留学中も連絡を取り合われたという。帰国後の13年12月、小室さんが「将来結婚しましょう」とプロポーズ。眞子さまはその場でお受けになった。

     一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」などを経て、結婚式は来年11月4日、東京都内の帝国ホテルで行われる。結婚により、眞子さまは皇籍を離れられることになる。

    【5位】衆院選で自民圧勝。立憲民主が野党第1党に

    • 自民党本部の開票センターで当選者の名前にバラをつける安倍首相(10月22日)
      自民党本部の開票センターで当選者の名前にバラをつける安倍首相(10月22日)

     第48回衆院選は10月22日に投開票され、自民党は追加公認を含めて284議席を獲得し、圧勝した。自民、公明の与党は計313議席となり、憲法改正の国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。

     安倍首相は、学校法人「加計(かけ)学園」などを巡る問題で野党から批判を浴び、7月の東京都議選で自民党が歴史的惨敗を喫した後、9月に衆院を解散した。その直前、小池百合子・東京都知事が、「希望の党」を結党。野党第1党の民進党は、希望の党への合流方針を決めた。しかし、民進党からの合流組に対し、保守的な政策の受け入れを迫る「排除の論理」が反発を招き、民進党リベラル系を中心に立憲民主党が結成され、民進党は分裂した。

     衆院選では、立民が追加公認を含めて、公示前勢力から3倍以上の55議席で野党第1党に躍進。希望の党は50議席にとどまり、小池氏は11月、党代表を辞任した。民進党は当初方針を撤回して党の存続を決めたが、新党結成や党名変更などの案も浮上している。

    【6位】陸上100メートル 桐生、日本人初の9秒台

    • 陸上男子100メートルで日本人初の9秒台となる9秒98のタイムで優勝した桐生祥秀選手(9月9日、福井市で)
      陸上男子100メートルで日本人初の9秒台となる9秒98のタイムで優勝した桐生祥秀選手(9月9日、福井市で)

     陸上の日本学生対校選手権が9月9日に福井市内で行われ、男子100メートル決勝で、桐生祥秀(よしひで)選手(東洋大)が9秒98の日本新記録を樹立。日本人で初めて10秒の壁を破り、日本陸上界の悲願を達成した。これまでの日本記録は、伊東浩司が1998年バンコク・アジア大会で出した10秒00だった。世界記録はウサイン・ボルト(ジャマイカ)が2009年世界選手権ベルリン大会で記録した9秒58。

    【7位】神奈川・座間のアパートで切断9遺体

    • 送検される白石隆浩容疑者(11月1日、東京都八王子市の警視庁高尾署で)
      送検される白石隆浩容疑者(11月1日、東京都八王子市の警視庁高尾署で)

     警視庁は10月31日、神奈川県座間市のアパートの一室から、切断された計9人の遺体を発見したと発表し、部屋の住人の白石隆浩容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。被害者は、女子高校生3人を含む15~26歳の男女と判明。その後、白石容疑者は被害者2人への殺人容疑などで再逮捕された。ツイッターで自殺志願者を探し、「自殺を手伝う」などと自宅に誘って殺害したとみられている。

    【8位】上野動物園でパンダ誕生

    • 地元関係者らに事前公開されたシャンシャン(12月18日、東京都台東区の上野動物園で)
      地元関係者らに事前公開されたシャンシャン(12月18日、東京都台東区の上野動物園で)

     上野動物園(東京都台東区)のメスのジャイアントパンダ「シンシン」とオスの「リーリー」の間に6月12日、メスの赤ちゃん1頭が生まれた。名前は一般公募で寄せられた32万2581点の中から、「シャンシャン(香香)」に決まった。12月19日から始まった1日約400組限定の一般公開には観覧申し込みが殺到し、初回(19~28日)は24万組を超える人気ぶりとなった。

    【9位】「森友」「加計」問題などで内閣支持率急落

    • 衆院予算委員会で学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題について答弁する安倍首相(7月24日)
      衆院予算委員会で学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題について答弁する安倍首相(7月24日)

     読売新聞社が6月17~18日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率が前月を12ポイント下回る49%に急落。東京都議選で自民党が歴史的惨敗を喫した後の7月7~9日調査では2012年の第2次安倍内閣発足以降で最低の36%まで下がった。学校法人「森友学園」や「加計(かけ)学園」を巡る問題で、安倍首相の答弁や政府の説明が批判されたことなどが影響した。10月の衆院選後に支持率は52%に回復し、その後も5割台を維持したが、12月8~10日調査で政府が「森友」「加計」問題を十分に説明していると「思わない」人は78%に上った。

    【10位】稀勢の里が第72代横綱に

    • ガッツポーズする稀勢の里関(1月25日、東京都千代田区で)
      ガッツポーズする稀勢の里関(1月25日、東京都千代田区で)

     大相撲初場所で初優勝を遂げた大関稀勢の里関が1月25日、第72代横綱に昇進した。日本出身の新横綱は、1998年に昇進した3代目若乃花以来、19年ぶり。稀勢の里関は伝達式で、「横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」と口上を述べた。新横綱として迎えた春場所では逆転優勝を果たしたが、その後はけがで4場所連続休場。冬巡業を休み、来年1月の初場所からの復帰を目指す。

    【番外】羽生、井山 国民栄誉賞へ

     安倍首相は12月13日、将棋の羽生善治竜王と、囲碁の井山裕太棋聖への国民栄誉賞授与を検討するよう菅官房長官に指示した。年内にも正式決定する。

     羽生氏は12月5日、将棋の第30期竜王戦(読売新聞社主催)の七番勝負第5局を制し、通算7期目の獲得で「永世竜王」の資格を得るとともに、永世規定のある7タイトル全てで称号を獲得する「永世七冠」を史上初めて達成した。

     井山氏は2016年4月に、26歳の若さで、囲碁の七大タイトルを初めて独占。今年10月の第42期名人戦七番勝負第5局で勝利し、囲碁・将棋界で初となる2度目の七冠を達成した。

    1~30位ニュース一覧

    《1》14歳棋士、藤井四段が29連勝の新記録
    13,634(80.7%)
    《2》天皇退位特例法が成立。19年4月末退位、5月改元へ
    12,387(73.4%)
    《3》横綱日馬富士が暴行問題で引退
    11,439(67.7%)
    《4》秋篠宮眞子さま婚約内定
    11,017(65.2%)
    《5》衆院選で自民圧勝。突然の解散で民進分裂、立憲民主が野党第1党に
    10,134(60.0%)
    《6》陸上100メートル桐生、日本人初の9秒台
    10,040(59.5%)
    《7》神奈川・座間のアパートで切断9遺体
    9,676(57.3%)
    《8》上野動物園でパンダ誕生
    9,491(56.2%)
    《9》「森友」「加計」問題などで内閣支持率急落
    6,811(40.3%)
    《10》稀勢の里が第72代横綱に
    6,626(39.2%)
    〈11〉トランプ米大統領が来日
    5,815(34.4%)
    〈12〉九州北部で記録的豪雨、37人死亡
    5,700(33.8%)
    〈13〉フィギュア・浅田真央が現役引退表明
    5,615(33.3%)
    〈14〉都議選で自民惨敗、都民ファ第1党
    4,208(24.9%)
    〈15〉フリーアナ・小林麻央さん死去
    3,700(21.9%)
    〈16〉毒針持つヒアリ、国内で初めて確認
    3,672(21.7%)
    〈17〉スキー場雪崩、高校生ら8人死亡
    2,643(15.7%)
    〈18〉世界フィギュア、羽生結弦がフリー世界最高得点で逆転V
    2,587(15.3%)
    〈19〉森友学園前理事長と妻を逮捕。補助金詐取容疑
    2,581(15.3%)
    〈20〉日産で無資格社員が検査。スバルでも。検査データ改ざんの企業も続出
    2,563(15.2%)
    〈21〉「プレミアムフライデー」初実施
    2,079(12.3%)
    〈22〉「沖ノ島」世界遺産に
    1,820(10.8%)
    〈23〉東芝、原子力事業で巨額損失
    1,790(10.6%)
    〈24〉サッカー日本代表W杯出場決定、6大会連続
    1,699(10.1%)
    〈25〉早実・清宮が高校通算111号本塁打
    1,669(9.9%)
    〈26〉安倍首相が2020年の憲法改正目標表明
    1,408(8.3%)
    〈27〉箱根駅伝、青学大が3連覇
    1,319(7.8%)
    〈28〉東名死亡、あおり行為の男を「危険運転」で起訴
    1,315(7.8%)
    〈29〉テロ準備罪法が成立
    1,272(7.5%)
    〈30〉世界卓球混合複、日本勢48年ぶり優勝
    1,111(6.6%)
    (数字は得票数。カッコ内は有効投票に占める割合。肩書と年齢は当時)

    過去5年トップ3

    ■2016年


    1:熊本地震、50人死亡
    2:東京都知事に小池百合子氏。築地市場の豊洲移転延期、五輪施設計画見直し
    3:リオ五輪、史上最多のメダル41個

    ■2015年


    1:ノーベル賞に大村、梶田両氏
    2:ラグビーW杯、日本は3勝の歴史的快挙
    3:「イスラム国」が日本人2人を拘束、殺害映像を公開

    ■2014年


    1:御嶽山噴火で死者57人、行方不明者6人
    2:消費税8%スタート
    3:ノーベル物理学賞に青色LEDを開発した赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏

    ■2013年


    1:2020年夏季五輪・パラリンピックの開催地が東京に決定
    2:富士山が世界文化遺産に決定
    3:参院選で自公両党が過半数、ねじれ解消

    ■2012年


    1:ノーベル生理学・医学賞に山中教授
    2:東京スカイツリー開業
    3:ロンドン五輪、史上最多のメダル38個

    すべて的中20人

     2017年の「日本10大ニュース」には12月2~19日の募集期間に1万7143通の応募があり、うち有効は1万6886通でした。全項目的中は23通で、同じ応募者による重複を除く20人に賞金(高校生以下は図書カード)を贈ります。9項目的中者から抽選で100人に記念品を贈ります。

    小中高の授業で活用

     読売新聞社は今回、教育ネットワーク事務局が小中高校の教職員向けに新聞記事を使った教材を配信する「読売ワークシート通信」を通じ、日本・海外10大ニュースを、1年間を振り返る授業などで活用することを提案し、ニュース項目一覧を記載した教材を配信した。その結果、同通信を受信している教職員がいる全国21の小中高校から、児童・生徒の投票が寄せられた。

     授業で10大ニュースを選ぶだけでなく、上位に選んだ項目についてはその理由も書くことで、時事問題を考える教材とした学校もあった。

    2017年12月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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