皇太子さま 記者会見詳報(2)――今回、雅子さまが訪問を見送られたことや、殿下の訪問の準備について、ご夫妻でどのようなことを話されましたか。また、今後のご夫妻での外国訪問についてのお考えをお聞かせ下さい。 ご回答今回の訪問にあたってメキシコ国政府から私たち二人へのご招待をいただきながら、それにお応えすることが出来なかったことはとても残念です。雅子自身も伺えないことを大変残念に思っています。大統領にお会いした折には、雅子からもよろしく、ということをお伝えするつもりです。雅子は徐々にではありますけれども、順調に回復してきており、確かに、最近では足慣らしの意味での公務もいくつか行えるようになりました。ただ、まだ外国訪問のような遠距離を移動し、長い期間にわたる公務を果たすまでには十分回復しておりません。今回のメキシコ国への私の単独での訪問はお医者様とのご相談の上で決めたことです。今回の訪問にあたっては、以前に私がメキシコを訪問した折のアルバムを雅子に見せて、当時の思い出を話したりしています。また、雅子にはアメリカの大学時代の親しい友人にプエルトリコ出身の人がおり、一度、プエルトリコに行ったことがあるようです。それ以外のラテンアメリカには行ったことがないようですが、ラテンアメリカの文化などについて経験していることなどを思い出し、話し合うこともあります。今後、雅子と一緒に外国に行けるようになる機会が早く来ることを心から願っております。 ――皇太子殿下は2004年5月、欧州3か国ご訪問前の記者会見の際に、皇太子妃殿下の「キャリアや、そのことに基づいた雅子さまの人格を否定される動きがあった」とのご発言をなさいました。今回のメキシコご訪問も、妃殿下が通常のご公務に復帰なさるまでにはもう少しお時間が必要とされる中で、皇太子殿下お一人でのご訪問となるわけですが、先のご発言以来、皇室典範改正の議論などがございますが、皇太子殿下は妃殿下のご様子や周りの環境、望まれるご公務及び皇室内での役割などについて、どのような変化があるとお考えでしょうか。 ご回答雅子の体調については先日の誕生日の記者会見の折にもお話ししましたように、お医者様の治療方針に従って回復のために努力をしており、最近ではお医者様から勧められている私的な外出や運動の機会も増えて、また、少しずつ公務を行うなど順調に回復してきております。また、雅子は愛子の幼稚園の入園を前に様々な準備に気を配っていますが、愛子が1年間、こどもの城に通うことなどを通して成長してきていることを大変喜び、ありがたく思っています。お医者様から指摘されている環境面の課題については、東宮職を始め、関係者がいろいろと努力し、また協力してきてくれていることを大変ありがたく思っていますし、今後もさらなる理解と協力をお願い出来ればと思っています。公務のことや皇族としての役割などについては昨年及び今年の誕生日の記者会見でお話ししているように、今までの公務を大切にしながら、一方で今の時代に即した、そして、私たちの世代だから出来る公務を見いだし、務めていきたいと思います。 ――今回のご訪問について長女の愛子さまはどのように受け止められておられますか、何かお話されたようなことがありましたら、お聞かせ下さい。 ご回答私、今回、来週からメキシコに、それからカナダに合わせて約一週間にわたって旅行するというふうなことを、愛子にも一応、話はしておりますけれども、まだ恐らく、一週間、海を隔てた国に行くということは、まだ十分な認識はできていないと思いますけれども、ともかく日本を離れて1週間どこか違う国に行くということは子どもなりになんとなく理解できているのではないかと思います。まだこれから数日ありますので、少しメキシコのことなんかについても、子どもに分かるような形でもって少し話をしていきたいなと思っています。 (2006年3月10日  読売新聞)
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