秋篠宮さま誕生日会見詳報(1)
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45歳の誕生日を前に、紀子さまと記者会見される秋篠宮さま=22日午後3時4分、東京・元赤坂の秋篠宮邸(代表撮影)
――問1 両殿下にお伺いします。今春、悠仁さまはお茶の水女子大学付属幼稚園に入園され、眞子さまは国際基督教大学に、佳子さまは学習院女子高等科にそれぞれ進学されるなど3人のお子さま方にとって、今年は節目の年になりました。4歳になった悠仁さまのご成長ぶりのほか、ご公務への出席が増えてきた眞子さま、佳子さまに両殿下はどういったアドバイスをされ、どんなことを期待されていらっしゃるのでしょうか。 ご回答殿下 今年は長男の悠仁が幼稚園に入り、また長女が大学へ、そして次女が高校進学という年に当たりますけれども、まず、今ご質問のあった長男の成長ぶりでありますが、昨年は確か虫に興味を持って昆虫採集をしているとお話ししたように記憶しておりますけれども、それが現在も持続しています。ちょうど虫の多くなる季節には、ここの(秋篠宮邸の)庭や赤坂御苑の中で虫捕りをしたり、また那須の御用邸、それからほかにどこかありますか。(妃殿下をご覧になりながら、お考えになって)その他、幼稚園の園庭でも虫捕りをしているらしいのですが、その興味は本年もそのまま持続しているようです。また、恐らく図鑑などで見るのでしょうけれども、海外にいる珍しい虫などにも興味があったり、例えばそのような標本などを見ると、とても喜んでおります。また、最近では、実というのでしょうか、木になる実など植物になっているもの、また、お芋のようなものに随分興味が出てきたようです。例えばこの(秋篠宮邸の)中にも柿の木がありますが、そういうものを見ると、採ってみたくなったり、また採ってそれをずっと眺めていたり、そういう光景をよく見かけます。柿の実のほかにも、例えば生えているムベにも興味がありますし、また、今年は長くなるヘチマを栽培したのですが、それを日を追って、大体は休みのとき、私と一緒に見に行っては長さを測ったりすることを楽しみにしておりました。一番最近では、たぶんヤムを掘ったのだと思いますけれども、ちょうどヘチマの近くに埋まっていたのですが、それも採ってきては大きさを測ったり、重さを量ったりしておりました。 娘たち2人のことについてですけれども、おっしゃるように少しずつ公的な場所に出る機会が出てまいりました。何かアドバイスをするかについては、私自身は、家内はまた違うところがあるかと思いますが(妃殿下を振り向かれて、お話を続けられる)、それほどそれらしきことをした記憶はありません。ただ、一つ言いましたのは2人(内親王殿下)が出席するものは、比較的同年代の人たちが中心になっているものが多くあります。そういうせっかくの機会になりますので、その行事に参加している人たちとの交流を深めると、恐らく自分の世界も広がるのではないかということを言った記憶があります。あとは2人が私なり、家内がしている様子を見て良いところ、悪いところを判断しているのではないかと思います。 妃殿下 今年の春から長男の悠仁が幼稚園に通い始めました。お友達と先生方と過ごす生活には新しい出来事も多く、初めのころは周りの様子を見ながら遊びに加わっていることもあったようですが、お友達との遊びを通してだんだん幼稚園にも慣れてきました。今では幼稚園に着くと、雨の日以外は園庭に出て、今は寒くなって虫の動きが鈍くなって数も少なくなっていますけれども、そのような中でお友達と虫探しをしたり、砂場遊びをしたり、雨の日には室内で木製の線路をつなげて、電車ごっこをするなど元気に遊んでいるようです。また、大きい組のお兄さんやお姉さんたちが遊んでいる様子、また、大きい組が蒸しパンなどいろいろな食べ物を作っていまして、その様子を見せていただくなど、園での様々な活動にふれ、親しみながら集団生活を送っております。 宮邸では、昨年も少し野菜を育てていましたが、今年は更に積極的に野菜作りをするようになりました。小さな畑ですが、種をまいたり、苗を植えたり、また、水をまき、草取り、そして収穫までしています。今はニンジンやブロッコリーを育てています。その野菜が成長する過程、いつごろ採れるかに関心があるようで、よく私も誘われて参りますが、畑に行って野菜の世話をしています。野菜のほかに何か関心がありますでしょうか(とお考えになりながら、殿下を振り向かれる)。 ![]()
45歳の誕生日を前に、紀子さまと記者会見される秋篠宮さま=22日午後3時4分、東京・元赤坂の秋篠宮邸(代表撮影)
殿下 (妃殿下をご覧になって)何でしたでしょうか、コスモスか何かのプランターに…。 妃殿下 (殿下をご覧になった後)お花の種をまいたプランターに水やりをして、それ(咲いた花)を摘んで花瓶に挿したりしております。 また、家族が集まって食事のときや食後になりますでしょうか、その日あったことなどを話しておりますとき、悠仁も幼稚園の生活を始め、自分がしたこと、うれしかったこと、驚いたことや不思議に思ったことなど、目を輝かせながら話してくれます。 外で経験した感動は家に戻ってからも続いているようで、色紙や粘土で野菜の形を作って畑を再現したり、先ほども宮さまがお話しされましたけれども、ヘチマが非常に細長いものですから、それがきっと心に残っているようでございまして、それを大きな紙で細長く切りまして、部屋の中にある小さなジャングルジムに紙を付けて飾ったりするなど、創り出す遊び方にも新しい広がりが感じられております。 このように、自然や生活へのつきない興味を深めていると強く感じられた1年でございました。 もう一つ、娘たちについてのご質問でしょうか。そのことについてお話をさせていただきます。 宮さまと少々重なってしまいますが、今年の4月から長女の眞子が大学へ入学し、次女の佳子が高校へ進学いたしました。 2人とも、それぞれ学校の生活に重きを置きつつ、頂いた願い出に応じて務めをさせていただいております。公的な行事に出席する前には、できる限り私たちと一緒に行事の説明を受けるよう勧めてきました。行事の内容や準備の様子を伺い、行事に出席し、それにかかわる活動を見せていただきますことは、娘たちにとりまして広くその分野に対しての理解を深める貴重な機会であると思います。 例えば、毎年夏に開催される「全国高等学校総合文化祭」がございます。その行事は、担当である都道府県の高校生たちが、おおよそ3年の月日にわたって協力して行事を作り上げていきます。今年は宮崎県で行われましたが、口蹄疫(こうていえき)によって多くの方々がご苦労をされ不安な生活を送られました。そのような状況の中で、高校生たちは開催に向けて力を合わせて準備を進めたと伺っております。娘と共に現地を訪れ、高校生が中心になって運営したすばらしい開会式に出席し、高校生たちの様々な活動にふれることができました。この行事は、眞子も高校生のとき3回出席し、佳子も高校生になりましたので今年の夏から出席していますけれども、同世代の人たちが励む姿や考えを知ることは、意義深いことだと思っております。 これからも、私たちと共に娘たちが、今まで長い間にわたり、人々が生きてきた、暮らしてきた社会を学びつつ、様々な状況におかれた人々に心を寄せ、社会が変化していく中で新しい時代への要請にもこたえられるよう、大事に務めを果たせるようにと願っております。 (2010年11月30日  読売新聞)
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