ロンドン同時爆破テロ サミット開幕に照準地下鉄・バス4か所で 死者33、負傷数百人【ロンドン=千葉直樹】英ロンドン中心部の地下鉄構内3か所とバス1台の計4か所で7日朝(日本時間夕)、1時間以内に連続して爆発が起き、少なくとも33人が死亡、数百人が負傷した。死者数はさらに増える見通しだ。 トニー・ブレア英首相は主要国首脳会議(サミット)開催中の英北部グレンイーグルズで緊急記者会見し、サミット開幕にタイミングを合わせた同時爆破テロと断定した。2001年9月の米同時テロ事件以来、ブッシュ米政権と歩調を合わせテロとの戦いに取り組む英国は、以前から国際テロ組織アル・カーイダなどのテロの標的になっていた。 ロンドン警視庁幹部は7日午後の記者会見で、欧州最大の金融街「シティー」にある地下鉄リバプールストリート駅付近の地下構内で7日午前8時51分(日本時間同日午後4時51分)、最初の爆発が起き7人が死亡したのをはじめ、構内や地下鉄車両内で計3回の爆発があり、33人が死亡したと発表した。 大英博物館に近いラッセル広場周辺では午前9時47分、2階建てバスの車内で爆発があり、2階部分が吹き飛んだ。ロンドン警視庁は自爆テロの可能性があると見て捜査しているが、バス爆破での死者数はまだ把握できていないという。
現場は、日系金融機関が集中したり、セントポール大聖堂やバッキンガム宮殿などの観光名所に近接しているところもある市の中枢部。在ロンドン日本大使館では7日午後5時20分(8日午前1時20分)現在、日本人の被害者は確認されていないとしている。 ロンドン警視庁幹部は、「欧州の聖戦アル・カーイダ組織」を名乗る集団が犯行声明を流したことについて、「事実関係を調査中」として確認をしていないが、イスラム過激派の関与を含むあらゆる可能性を視野に捜査を行っていることを強調した。 テロ発生で、ブレア首相は急きょ、サミットを中座してロンドンに戻り、状況報告を受けた。サミット出席中のブッシュ米大統領は記者会見で、「テロリストには屈しない。我々は必ず犯人を追い詰める」と述べ、対テロ戦争継続への強い姿勢を示した。 (2005年7月8日  読売新聞)
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