アル・カーイダ関与濃厚 死者37人、負傷700人英外相「手口に特徴」 現場に時限装置?
【ロンドン=土生修一】ロンドン中心部で7日起きた地下鉄、バスを標的にした同時爆破テロ事件で、英警察当局は、実行犯や背後関係の洗い出しに向け、本格捜査に着手した。これまでの調べで、死者は少なくとも37人に達し、負傷者は約700人にのぼっている。8日の英紙ザ・タイムズ早版は、死者数を52人としており、今後、犠牲者の数が増える可能性もある。 犯人グループについて、警察当局は明らかにしていないが、ストロー英外相は7日、「残酷な手口を含めて、(国際テロ組織)アル・カーイダ系組織の特徴がある」と語った。警察当局は、ロンドンの鉄道、地下鉄、バスの駅に設置されている計約7800台の監視カメラがとらえた映像の分析を進めている。事件前に現場近くから発信された携帯電話の通話記録の解析も急いでいる。 ロンドン警視庁は事件現場から計四つの爆破装置を発見したと発表。米CNNテレビは7日、米政府当局者の話として、英捜査当局が爆発現場で時限装置の一部とみられる部品を見つけたと報じた。 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は8日、ロンドンのテロ対策担当者の話として、3度の地下鉄爆破テロでは時限装置を仕掛けた小包爆弾が使われた可能性が高いと伝えた。 ロンドン警視庁によると、最初の爆発は地下鉄リバプールストリート駅まで約100メートルの地点を走っていた列車の中で起き、7人が死亡。2番目の爆発は約5分後にキングスクロス駅とラッセルスクエア駅の間で発生した。ここでは21人の死亡が確認された。 さらに21分後、地下鉄エッジウェアロード駅まで約100メートルの地点を走っていた列車で爆発が起きた。駅構内の壁が爆破されたうえ、隣接するホームにいた別の列車にも爆破被害が及び、7人が犠牲となった。 4番目の爆発は、ロンドン名物の2階建てバス。ウォーボーンスクエア通りをタビストックプレース通りとの交差点に向かって走っていたところ、爆弾がさく裂し、2人が死亡した。 ストロー外相は「バス爆破については自爆テロの可能性がある」と述べた。 主要国首脳会議を抜けてロンドンの首相官邸に急きょ戻っていたブレア英首相は7日夜、再びヘリコプターで会場のグレンイーグルズに戻った。 地下鉄は7日夜も全面運休、バスも間引き運転が続いており、8日も首都では交通機関のマヒ状態が続きそうだ。在英日本大使館は、7日夜現在、日本人が事件に巻き込まれたとの情報はないとしている。 (2005年7月8日  読売新聞)
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