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    どうぶつ

    (1)「さくらねこ」って知っていますか? 不幸な猫をなくすために

    公益財団法人どうぶつ基金理事長 佐上邦久

    さくらねこって何?

      「さくらねこ」 とは、不妊手術済みのしるしに、耳先を桜の花びらの形にカットしたノラ猫のことです。この耳のことを、さくら耳といいます。では、なぜノラ猫に不妊手術をするのでしょうか。
     環境省は動物愛護管理法で、国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めるため、9月20日から26日を動物愛護週間と定めています。
     1匹でも多くの猫の命を救い、殺処分ゼロをめざす、公益財団法人どうぶつ基金の理事長、佐上邦久氏が 「さくらねこ」 の活動について紹介します。


    • 耳をV字にカットされた「さくらねこ」(写真=公益財団どうぶつ基金提供)
      耳をV字にカットされた「さくらねこ」(写真=公益財団どうぶつ基金提供)

     日本では1年間に10万頭の猫が殺処分されています。1頭のメス猫は1年に3回の出産が可能で、1度の出産で平均5~6頭の子猫を産みます。このデータを実証するように行政に引き取られる飼い主不明猫の約7割が生まれて間もない子猫です。

     公益財団法人どうぶつ基金では1頭でも多くの猫に不妊手術を施すことが殺処分ゼロを実現するもっとも有効な手段だと考え、全国の獣医師さんや行政、ボランティアの皆さんと協働して毎年数千頭の猫に無料で不妊去勢手術を施す「さくらねこ無料不妊手術事業」を行っています。

    • 耳をV字にカットされた石垣島の猫(写真=公益財団どうぶつ基金提供)
      耳をV字にカットされた石垣島の猫(写真=公益財団どうぶつ基金提供)
    • 公益財団どうぶつ基金提供
      公益財団どうぶつ基金提供

     この事業ではノラ猫に捕獲後、不妊去勢手術をして、手術済みのしるしとして、麻酔中に耳先を「V字」にカットします。この耳先の形が桜の花びらに似ていること、そして地域の皆さんに愛される桜のような存在になるように願いを込め、手術を終えた猫のことを「さくらねこ」と呼んでいます。

     人間社会の片隅で生きているノラ猫たちが生きていくためには不妊手術を施し、これ以上増えないことを主張していく必要があります。それには、だれが見てもわかる目印が必要になってきます。それが、さくら耳(みみ先カット)です。

     「さくらねこ無料不妊手術事業」では、猫をつかまえた協働ボランティアが全国48か所ある協力病院に持ち込めば、無料で手術を受けることができます。病院のない地域にはどうぶつ基金の獣医師団チームが行って、出張手術やワクチン投与、ノミ駆除などの獣医療を無料で行います。

     こうして今までに1万7993頭(2015年6月現在)のノラ猫が、不妊手術済みの猫「さくらねこ」になりました。そのかいもあって2006年に23万頭だった全国の猫の殺処分数は、7年間で10万頭(7年間で56%減)まで減少しました。

     

    2015年09月25日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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