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    どうぶつ

    ペット同伴宿泊、顧客満足度はワンダフル

    東洋大学国際観光学科教授 東海林克彦
     愛犬家に朗報だ。旅行をするのに、もうペットホテルに預かってもらう必要はない。宿で肩身の狭い思いをすることもない。温泉でゆっくりくつろぎ、ぜいたくな夕食を囲み、家族団らんの思い出を作る。すべて愛犬と一緒だ。そんなワンダフルな旅行ができる宿泊施設が増えている。こんなペット・ツーリズムの現状と課題を、東洋大学の東海林克彦教授に解説してもらった。

    お肉もシャンプーも選べます

    • 旅館でゆっくり(2015年12月、伊豆・修善寺で)
      旅館でゆっくり(2015年12月、伊豆・修善寺で)

     「もし、ワンちゃんが粗相をされても、しからずにスタッフにお申し付けください」

     ペット同伴宿として、リニューアルオープンした伊豆・修善寺の温泉旅館。仲居はあいさつを済ませると、すっと犬用の座布団を差し出した。「ワンちゃんにどうぞ」。畳敷きの部屋は広縁、床の間もあり、一見すると普通の温泉旅館と変わらない。違うのは、壁や柱のいたるところにリードをかけるフックがあり、愛犬用のおやつ、水、ブラシなどが用意されていること。

     「夕食のお鍋はお肉がトリ、ブタ、シカから選べます。ワンちゃんは苦手なものはありませんか?」

     料理長自慢という「会席」がエサとして用意されるという。「犬に鍋?」と驚くと、「猫舌のワンちゃんでしたら冷ましてから差し上げてください」とニッコリ。

     部屋風呂には、犬種や毛質に合わせて選べるようにシャンプーやリンスが3種類も備わっていた。

     「こちらはワンちゃんたちの思い出に……」。犬用のおもちゃやミルクの入ったお土産袋を置き、じゃれるチワワを上手にあやすと仲居はふすまをそっと閉めた。

    人並みのサービスを求める飼い主

     ペットブームと言われて久しいですが、今は“量”的ではなく“質”的なペットブームに変化したと言われており、ペットに至れり尽くせりのこうした宿泊施設が珍しくなくなりました。

     ペットを「家族の一員」として迎え、愛犬や愛猫にも「“人並み”の生活をさせてあげたい」「家族として一緒に楽しみたい」という考えの飼い主は増えており、そのニーズが多様化しています。

     これに伴い、ペットマーケットは、これまで根幹を担ってきたペットフード、ペット用品、生体販売、獣医療に加え、サービス業を中心に異業種からの参入によって業界全体の裾野を広げ、さまざまな関連ビジネスも確実に成長しています。

     

     

    2016年01月12日 09時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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