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    政治

    真山仁氏がもの申す「18歳に選挙権」

    小説家 真山仁
     公職選挙法の改正で、選挙権年齢がこれまでの20歳以上から18歳以上へ引き下げられた。この夏の参院選では、約240万人の若者が新たに有権者となる見通し。この変化は、日本の政治にいったいどんな影響を与えるのだろうか。『ハゲタカ』シリーズなどで知られ、選挙の 熾烈 ( しれつ ) な内幕をスリリングに描く新刊『当確師』でも注目を浴びている小説家・真山仁さんが、「18歳選挙権」と未来の希望について考察する。

    政治が身近になってきた

    • 真山仁氏
      真山仁氏

     先日『当確師』のサイン会で、ちょっと印象に残ることがありました。いつもサイン会では、昔から繰り返し来てくださる方が比較的に多いのです。ところが今回は初めての方が目立ち、しかも3割ほどが女性でした。ふだんなら私の単行本の女性読者の割合は、1割から2割ぐらいです。また一般に「選挙」に関する本というのは、あまり売れない傾向がある。ところが10年小説を書いてきて、今回は『ハゲタカ』シリーズに次ぐ売れ行きで、女性の方もたくさん来てくださった。「センター入試を来週に控えている」という女子高生から、これまでで最年長と思われる年配のご婦人までいらしていて、これはいったい何がおきているのだろうかと驚きました。

     少し話は違いますが、先日、甘利明さんが違法献金の疑いで経済再生相を辞任しましたね。そのとき街頭インタビューをテレビで見ていたら、「()められて可愛(かわい)そう」「せっかく頑張っていたのに」などと、同情的な意見が大多数を占めていた。これにもビックリしました。

     おそらくどちらの現象も、広く選挙が自分たちの身近なものとして捉えられ始めている結果なのでしょう。我々のすぐそばで政治をやっている、という感覚が強まっているわけです。ただし、違法献金を受けた政治家が「かわいそう」というのは、どこか間違った身近さではあると思いますが。

     


    2016年02月18日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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