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    働く

    実践!職場にいる「やっかいな人」の対処法

    精神科医 片田珠美
     入社や転職、異動などで人が入れ替わり、心なしか職場がざわつく季節。多くの人が職場で一緒に働くのは、理解のある上司、気の置けない同僚、かわいい後輩ならいいのにと願っているはずだ。そうは言っても世の中には、笑いながら傷つける言葉を吐いたり、周りに迷惑をかけたりするやっかいな人がいる。仕事がらみだとどうしても言い返せず、 苛立 ( いらだ ) ちをためこみ心身に異常をきたすケースもある。職場のやっかいな人たちから身を守る方法はあるのか。精神科医の片田珠美氏に対処法を寄稿してもらった。

    「やっかいな人」の5つのタイプ

    • あなたの職場にもきっといる「やっかいな人」(画像はイメージ)
      あなたの職場にもきっといる「やっかいな人」(画像はイメージ)

     やっかいな人はどんな職場にもいます。

     そういう人に振り回されて、食欲不振、吐き気、動悸(どうき)、不眠、気分の落ち込み、意欲低下などの症状が表れたという方を精神科医として長年診察してきました。そこで、やっかいな人の心理について解説し、うまくかわしながら自分の身を守る方法を探っていきたいと思います。

     まず、具体的に職場にいるやっかいだと思う人を考えてみましょう。どうでしょう?  1人や2人はすぐに顔が思い浮かぶのではないでしょうか。うっかり口に出して名前を挙げると、それこそやっかいなことになりますので控えましょう。

    【1】平気な顔で暴言を吐く先輩

     何げない会話の中で、こちらが傷つくことを平気な顔でズケズケと言う人がいますよね。「これを言ったら相手がどう思うのか」といった想像力が欠如している鈍感なタイプです。暴言だなんてこれっぽっちも思っていない本当に鈍感な人もいますが、鈍感なふりをしている「知能犯」もいるので要注意です。後者の場合は、相手が傷ついていることに気づかないふりをしながら、グサッと刺さる言葉の矢を投げつけます。言われた側は「故意なのか、それとも悪気のない天然なのか」わからず、ただただ、思い悩んでしまうわけです。 

     「あれ、顔が疲れているね。残業続きなんじゃない?」

     ただのあいさつのようにも聞こえるこんな言葉。いつも定時に帰っている後輩に投げかけられたらどうでしょう。悪意が潜んでいる可能性もあります。

    【対処法】“クッション言葉”を置く

     いずれの場合でも、先輩の不用意な言葉で傷ついていることを気づかせることが有効です。立場によっては、あまりきつい言い方はしにくいという場合もあるでしょう。

     「心配していただいているようですが……」

     「冗談のつもりかもしれませんが……」

     こうした“クッション言葉”を置き、「そんなこと言われると気分が落ち込みます」などと伝えてみてはいかがでしょう。

    【2】気が利かない後輩

     先日、日本生産性本部が発表しましたが、2016年の新入社員は「ドローン(無人航空機)型」だそうです。今後、さまざまな場面で活躍が期待できる一方、操縦を誤るととんでもないことになりかねないという意味が含まれているとのことです。

     電話が鳴っていても出ない、ファクスが届いていても取りに行かない、共有スペースのゴミなんて気にもしない。雑用はまったくやろうとせず、「手伝いましょうか」とは決して口にしない。職場のこんな後輩にイライラすることがあるかもしれません。

     こういう気が利かない人は、二つのタイプがあるように見受けられます。

     まず、「本当に鈍感で、気づいていない」タイプ。自分の仕事だけで精いっぱい。周囲に気が回らない人です。「言われたことをやればいい」という“指示待ちタイプ”である場合も多く、指示されていないことはやらなくていいとさえ思い込んでいます。

     もう一つのタイプは、「そんな雑用は自分の仕事じゃない」くらいに思い上がっているタイプです。なんの根拠もない「オレ様」もいれば、「自分はちゃんと成果を出しているのだから、雑用なんかやらない」と天狗(てんぐ)になっている「カンチガイさん」もいます。

    【対処法】カンチガイを許さない

     こういう後輩がいたら、「それも、あなたの仕事だからね」と根気強く教育するしかありません。オレ様やカンチガイさんになっているようなら、「社会人としてみっともない」ときちんと言う必要もあるかもしれません。

    2016年03月29日 08時17分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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