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    生活

    片づかない実家(下)住む、貸す、売る…で解決?

    実家片づけアドバイザー 渡部亜矢
     実家を「迷惑資産」としないために、「住む」「貸す」「売る」という手段で有効活用できないだろうか。 「片づかない実家」(上) に続き、渡部亜矢さんが解説する。

    「住む」という選択――住めば都は本当か?

    • このままでは住めそうにない(渡部さん提供)
      このままでは住めそうにない(渡部さん提供)

    老親だけがリフォームして住むケース

     中国地方に住む会社員の山田さん(52歳女性)の母親(77歳)はまだまだ元気。一人暮らしをする前提でリフォームをすることにしました。資金は山田さんのボーナスを充てることに。山田さんの自宅から実家までは車で1時間半かかるので、リフォーム業者選びはすべて母親に任せました。

     ところが、工事代30万円を先払いしたところ、工事をしないまま業者と連絡がとれなくなってしまいました。元教員のしっかりものの母親なら大丈夫だろうと思い、任せっきりにしたことを山田さんも後悔しています。

     リフォームといっても、トイレや廊下の段差をなくすリフォームからリノベーション(大規模改修)などいろいろあります。介護保険が使えたり、自治体から補助金をもらえたりすることがあります。

     本来は工事をする前に役所に問い合わせて、よく調べた上で業者選びを始めるほうが良かったケースでした。

     一人暮らしの高齢者は悪徳商法に狙われることがあります。

     いくらしっかりした親御さんであっても、女性の一人暮らしというだけでターゲットになってしまいます。リフォームに限らず、不用品回収や工事などの業者を家に入れる際は、一緒に立ち会うようにしましょう。地域の口コミ情報や民生委員さんに相談すると安心です。

    親と同居だってタダじゃない

     子世代が再び実家に暮らすという選択をする場合もあるでしょう。

     実家といえども、タダで住めるわけではありません。固定資産税、都市計画税、維持管理費、町内会費といった金銭面だけでなく、日頃の庭の手入れとか道路の掃き掃除、町内会のゴミ当番、防犯見回り当番のような地域の活動にも参加することになります。

     親切なご近所さんに恵まれたとしても、全部の活動に参加したり、アウトソーシングしたりするのも無理があります。

     仕事の都合で転勤になれば、その間の家の管理も必要です。結婚したり、子どもが生まれたりし、親とうまく暮らしていけるかどうかも未知数と言えるでしょう。

     実家に戻れば気がラクとか、お金がかからないだろうというのは、必ずしもそうとは言い切れません。

     親が亡くなった後の実家については、親と同居していた子や賃貸住宅で別居していた子が実家に住む場合、宅地の相続税評価額が8割減になる「小規模宅地等の特例」があります。税理士によく相談しましょう。

    2016年04月27日 07時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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