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    働く

    気をつけろ! あなたを壊すモンスター同僚

    コンサルタント/コラムニスト 木村隆志
     職場の人間関係はできれば平穏な方がいい。ところが、これがなかなか難しい。人に迷惑をかけておきながら、お構いなしという人がどこの職場にもいる。モンスターとしか言いようのない同僚と一緒に仕事をすることになったら、どうすればいいのか。対人関係のコンサルタントとして多くの人の相談にのってきたコラムニストの木村隆志さんが、事例を挙げながら、対処法を伝授する。

     毎日長時間にわたって顔を合わせる同僚との人間関係は、ある意味、家族や友人より濃密で重いものがあります。実際、私のもとを訪れる相談者さんの中には、「問題のある社員の対応に困り、精神的にやられてしまった」という人は多く、「真剣に退社を考えた」という人までいました。

     では、さっそく例を挙げてみましょう。

    仕事放り出し脱走、翌日にはケロっと

     広告制作会社に勤めるAさん(20代半ば)は、ある日の昼下がり、上司から締め切りが翌日に迫った広告デザインの再考を求められると、無言のまま会社を飛び出してしまいました。
     上司も同僚も何が起きたのか分からず、あ然としていたところ、Aさんは終業時間に会社へ戻り、タイムカードを押しただけで帰ってしまったのです。Aさんが投げ出した広告デザインは急きょ同期の別の社員が手がけることになり、5時間に及ぶ残業でようやく完成しました。
     翌日、Aさんは何事もなかったように出勤。ケロッとした顔で、仕事を代わってくれた同僚に「ごめん」と「ありがとう」とだけ言って、別の仕事に取りかかったそうです。

    • 職場の人間関係はできれば平穏な方がいい
      職場の人間関係はできれば平穏な方がいい

     Aさんは「文句を言われたら、その仕事はやらない。逃げ出して同僚に押し付ける」ことを何とも思わないモンスター社員だったのです。

     普通の社員なら、上司の指示に黙々と従うか、「なぜダメだったのか」と上司に食い下がるところですが、Aさんの頭の中にはいずれの選択肢もありませんでした。同僚に迷惑をかけたことに対しても、「『ごめん』と『ありがとう』さえ言えば何とかなる」と思っていたようです。

     罪悪感は薄く、そのくせメンタル面のリセット能力が高いのも、モンスター社員のモンスターたるゆえん。周囲はイライラさせられるだけなので、まともに取り合わないほうがいいでしょう。

     Aさんのようなモンスター社員への対処法は、最初から詳細にわたる指示を出すこと。当人の自由や意思を尊重するいい上司、いい同僚になろうとせず、幼い子どもに教えるように一から十まで細かく指示を出せばいいのです。

     Aさんのようなタイプは、カチッと決められた仕事をこなすのは得意な反面、想定外の仕事には対応できず思考回路がフリーズしてしまうもの。問題行動をとがめるとますます周囲に迷惑をかけてしまうため、精神的に成熟するまでの間は、最初から裁量などは与えずにいちいち細かく指示を出すほうがいいのです。

    2016年07月19日 10時06分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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