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    働く

    気をつけろ! あなたを壊すモンスター同僚

    コンサルタント/コラムニスト 木村隆志

    依頼をスルー、できないのは「社長のせい」

     工作機器製造会社に勤めるBさん(20代後半)は、あるクライアントからの依頼を「忙しいから後にしよう」と放置。その後、3度の問い合わせメールも「もう少しお待ちください」と受け流したことで相手を怒らせ、Bさんの上司である部長あてに猛抗議の電話がかかってきました。
     部長はすぐにBさんを呼び出し、理由を尋ねたところ、「係長の指示です」「係長が仕事をたくさん振るので無理でした」と係長に責任転嫁。この言葉を受けた部長は、係長を呼んで話を聞きましたが、当然ながらウソであることが判明しました。
     Bさんはそれでも謝らないどころか、「そもそも社長が無理ばかり言うから、係長が僕に仕事を押しつけるんだと思います」「同僚も新人も全然仕事していないのに、僕だけ言われるのはおかしい」と社長から新人まで誰彼構わず批判して、自分の非を認めませんでした。

    • できない理由を全部他人のせいにする。こんな人と一緒に働くことになったら……(写真はイメージです)
      できない理由を全部他人のせいにする。こんな人と一緒に働くことになったら……(写真はイメージです)

     Bさんは、「できない理由を全て人のせいにする」タイプのモンスター社員。「努力してできるようになろう」という気持ちはなく、他の社員に責任を押しつけて、自分を正当化しようと思っているのです。

     困ってしまうのは、その釈明が完全に破綻している上に、すぐにバレるウソを平気でつくこと。つまり、聞くだけ無駄で周囲のストレスはたまる一方なのです。

     このタイプは、Bさんのように話せば話すほど批判がヒートアップしがちなので、ヒアリングは最小限に(とど)めるのが鉄則。「口で話させるより、手を動かさせる」ようにしましょう。

     また、ミスを犯させないようにするためには、細切れで報告させるのが無難。「朝、昼過ぎ、夕の1日3度、業務報告させる」「クライアントとのやり取りは全てCCメールで共有する」などのケアが欠かせません。上司や同僚が仕事の進行管理をしてあげることで、徐々にペースをつかめるようになるので、辛抱強く接することが大切です。

    何でも「パワハラ」「セクハラ」、弁護士も巻き込む

     服飾雑貨メーカーに勤めるCさん(20代前半)は、2年上の先輩社員から仕事上のミスを指摘されるたびに、苦笑いしながら「それってパワハラじゃないですか?」と言っていました。
     先輩は冗談半分だと思っていましたが、ある日、Cさんの代理人を名乗る人から郵送されてきた文書を見てびっくり。そこには「このままの状況が続いたら法的措置も辞さない」と書かれていたのです。
     また、Cさんの同期の社員が、後輩の女性社員と話しているときに、「その言い方はセクハラだな」と首を突っ込んできました。さらに、「彼が彼女にセクハラをしていた」と周囲に吹聴して足を引っ張ったのです。
     先輩が真意を問いただすと「『会社を辞めろ』って言いたいんですか?」と逆ギレ。同期が言いふらさないように促すと「それは会社のためによくない」と聞く耳を持ちませんでした。
     先輩と同期社員の2人は上司に相談しましたが、「会社としてはこの段階で動けない」と言われ、困り果ててしまいました。

    • 「パワハラ」に「セクハラ」。何でもないことに過剰反応する同僚に振り回され、困り果てる(写真はイメージです)
      「パワハラ」に「セクハラ」。何でもないことに過剰反応する同僚に振り回され、困り果てる(写真はイメージです)

     Cさんは「ハラスメントに過剰反応し、会社の雰囲気を悪くする」タイプのモンスター社員。傷付けられることを極端に恐れるあまり、普通の人がまったく気にならないことにまで過敏に反応し、被害者感情が生まれてしまうのです。中には弁護士を立てたり、家族が乗り込んできたりといった極端な行動に出るケースもあり、周囲の人たちは「無視すればいいだけ」というわけにはいきません。

     このタイプの対処法は、グループの中心に入れて、多くの人とコミュニケーションを取らせること。経験を積むことで「苦手」「怖い」「損をする」といったネガティブな面だけでなく、他人のポジティブな面にも目が向くようになり、少しずつ人を受け入れられる気持ちが芽生えていくものです。

     それでも変わらなければ、「自分が傷付ける側だったことを自覚させる」のが得策。このタイプは自分に甘いところがあるので、職場で弱い立場にある人から「あなたも同じことをしている」と告げられたら、「やっぱりこれくらいはいいのかな」と考えを改める可能性があります。

    2016年07月19日 10時06分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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