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    経済

    セブンイレブン4回の失敗からコーヒー20億杯

    マーケティング戦略アドバイザー 永井孝尚
     セブン―イレブンのセブンカフェをはじめとするコンビニコーヒーが人気を集めている。ビジネス街では、出勤前にコーヒー目当てのサラリーマンがレジの前で行列をつくる光景はすっかりおなじみとなった。しゃれたカフェや落ち着いた喫茶店がしのぎを削る中、なぜコンビニコーヒーは消費者の支持を得て売り上げを伸ばしているのか。マーケティング戦略アドバイザーの永井孝尚氏が、セブンのコーヒー戦略を解説する。

    「コーヒー問題」を解決

    • すっかりおなじみになったセブンカフェ(東京都千代田区で)
      すっかりおなじみになったセブンカフェ(東京都千代田区で)

     4年前。当時会社員だった私は満員電車を避けて、毎朝6時半に勤務先のオフィスに到着するのが日課だった。

     この時の悩みが、「コーヒー問題」。私は毎朝コーヒーを飲んで気合を入れるのだが、朝6時半に飲めるコーヒーは、自販機のインスタントコーヒーだけ。この時間帯においしいコーヒーを出してくれるカフェがなかったのである。

     2013年初めになって、友人たちがFacebookやTwitterで「セブンの100円コーヒーがうまい」と書き込み始めていた。飲んでみると、確かに本格派レギュラーコーヒーでおいしい。おかげで私のコーヒー問題は解決できた。

     「素晴らしい!24時間365日、おいしいコーヒーが飲めるなんて!」と思ったものだ。それから3年半。相変わらずセブンカフェは絶好調だ。

    セブンカフェは20億杯

     セブン―イレブン・ジャパンの発表によると、セブンカフェ累計販売数は、13年1月の発売開始以来、16年2月時点でついに20億杯。15年度は8.5億杯、売り上げは930億円にものぼる。

     スターバックスコーヒージャパンが株式公開していた12年度の売り上げは、スターバックスコーヒーの店舗全体で1113億円なので、わずか3年でスタバの売り上げに追いついた。

     そもそもセブンカフェは、いかにして100円でおいしい本格派レギュラーコーヒーを提供しているのだろうか? 

     実は失敗の連続だった。

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    2016年09月02日 07時11分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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