<速報> マレーシアと北朝鮮、金正男氏の遺体引き渡しで合意
    文字サイズ
    生活

    こんな姿勢が効果的!上手なストレス解消法

    産業医、日本ストレスチェック協会代表理事 武神健之
     現代はストレスが多い時代と言われている。仕事のストレスから、職場で口数が減る、遅刻が増える、身だしなみが悪くなるといった行動に至る人も多い。このようなストレスを「簡単に解決できる方法がある」というのは、現役産業医で年間1000人以上の健康相談に応じている武神健之さん。武神さんに上手なストレス解消法を解説してもらった。

    口数が減り、遅刻が増えた部下…

    • 写真はイメージ
      写真はイメージ

     「最近、部下の一人が、職場での会話が減り、ホウレンソウ(報告、連絡、相談)も少なくなったのが心配」と相談に来たのは、ある金融機関に勤める支店長さんです。上司と部下の関係になっておよそ8年になる部下のCさん(42歳、男性)が、ここ数か月、「急に会社を休みがちになった。顔色もあまりよくない」ということでした。職場で目立つタイプではないが仕事を確実にこなす部下で、支店長としては「頼りになる縁の下の力持ち的存在だったのに」とのことでした。

     たしかにCさんの勤怠表を確かめると、ここ数か月は、休日明けの遅刻や休暇の取得が目立つようになり、遅刻が週に複数回ということもたびたびありました。

     Cさんのように、遅刻や休暇の取得が増えた、口数が減ったという「行動」の変化は、ストレスによる症状や、その兆候である場合が多いので注意が必要です。そういう意味では、部下の変化に気付いて相談に来た支店長の行動は、早期に対応するためにも適切だといえます。

     ストレスに対する反応は「心」か「体」、または「行動」に表れるのが一般的です。このうち、「行動」に表れるケースとしては、ビジネスマンの場合、勤怠に出るのが代表的です。

     ある相談者の方は、「理由はわからないが、朝起きることはできても、家から会社に行くのがとてもおっくうになった」と遅刻を繰り返していました。勤務中に集中力が落ちて仕事の効率が悪くなったため、残業や休日出勤が増えたという方もいました。

    身だしなみが乱れてくると…

     勤怠に表れる症状以外には、酒の量が増える、タバコの本数が増える、過食や拒食で体重が急増(または急減)する例もしばしば見られます。さらに、衝動買いというのも珍しくありません。高価なものを購入する場合もあれば、比較的安いものを大量に買い込むケースもあります。たくさんの駄菓子などを買い込んでは、職場の仲間に差し入れを繰り返す人に心当たりはありませんか? そのような人がいたら要注意かもしれません。

     男性の場合は、服装や身だしなみがだらしなくなる人もいます。ワイシャツがしわだらけ、ズボンからはみ出ている。ひげをそらず、髪は寝癖のままで出社という場合もあります。

     女性では、しっかりと化粧をしていた人が急に化粧をしなくなったり、雑になったりする場合もあります。ストレスのため、自分の身だしなみに配慮が行き届かなくなってしまうのです。夜眠れなくなって、やつれた顔や寝不足の顔を隠すために、化粧が以前より濃くなるケースも見られます。

    人は話すことで気持ちが楽になれる

     もしもあなたが、そんな行動をしている同僚や部下に「ピン!」ときたら……。

     まずは、「いつもと違うようだけど、どうしたの?」と声をかけてほしいと思います。そして話を聞いてあげてほしいのです。

     人間というのは強い不安や悩み、ストレスを感じているとき、他人に話すことで気持ちがとても楽になるといわれています。「相談に乗ってあげよう」とか、「対策を考えよう」と気を回す必要はありません。ただ、聞くだけでいいのです。それだけで、話を聞いてもらった側は精神的に楽になれるのです。

     もう一つお願いしたいことは、話を聞いてあげた後、産業医やカウンセラーにうまくつないでいただければと思います。「メンタルクリニックに行ったら?」といきなり持ち出すのはNGです。冷たく返されるか、警戒されるのが関の山でしょう。それとなく「あなたのことを思うと、やっぱり気になる……」などと、ソフトに声をかけてあげていただくのがよいと思います。

    2016年09月07日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP