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    生活

    デビットカードがようやく普及しそうなワケ

    消費生活ジャーナリスト 岩田昭男
     店舗で買い物をした時、銀行の預金口座から代金が即時に引き落とされる「デビットカード」の利用者が、このところ急増している。決済・金融コンサルティング会社インフキュリオンが今年3月、2万人を対象に実施した「決済動向調査」によると、デビットカードを利用している人の割合は、2015年の3.7%から16年には6.1%へと増えている。消費生活ジャーナリストの岩田昭男氏が、デビットカードの利用者増加の理由や、賢い利用法などについて解説する。

    買い物で即時に口座から引き落とし

     財布からお札を出したり、小銭をもらう手間が省けたりするので、カードで買い物をする若者が増えている。それもクレジットカードでなく、デビットカードを使うケースが急増しているというから驚く。

     デビットカードとは、「即時払いのカード」のことだ。英語の「デビット(Debit)」とは「引き落とし」の意味。「買い物の際に、店頭の端末にカードを通し、暗証番号(またはサイン)で本人確認をして決済をする。クレジットカードのように1か月後の引き落としまで待つ必要はなく、すぐに口座から引き落とされるので、お金の使い過ぎが防げる。

    • 三井住友銀行の「SMBCデビットカード」は4種類のデザインから選べる
      三井住友銀行の「SMBCデビットカード」は4種類のデザインから選べる

     今、注目を浴びているのは、三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行などメガバンクがクレジットカードの国際ブランドと提携して発行する「ブランド・デビット」だ。

     三菱東京UFJ銀行は、VISAと提携して「三菱東京UFJ-VISAデビット」を2013年から発行している。年会費1000円(税別)だが、初年度は無料。年間の利用金額が累計10万円以上の会員は翌年の年会費も無料になるほか、23歳以下の会員も無料となる。また、毎月の利用金額の0.2%を自動でキャッシュバック(返金)する。

     一方、三井住友銀行も先月、VISAと提携して「SMBCデビットカード」を発行した。こちらは常時、年会費無料で、利用金額の0.25%のキャッシュバックがある。

     これらブランド・デビットの良さは、国際ブランドであるVISAのネットワークの仕組みをそのまま使えるので、国内・海外を問わず、VISAのステッカーが貼ってある店なら、どこでもクレジットカードと同じ要領で利用できる点にある。

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    2016年11月08日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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