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    スポーツ

    野球の勝負の分かれ目はデータ分析で決まる!

    ライター 水次祥子
     今年のメジャーリーグ・ワールドシリーズではシカゴ・カブスが108年ぶりの優勝を決めて、幕を閉じた。そのメジャーリーグで注目されている「セイバーメトリクス」という言葉をご存じだろうか。選手の各種データを統計学的なアプローチで分析し、その実力を評価する方法だ。高度なデータ収集や統計分析が行われ、試合の運び方にも大きな影響を及ぼしている。セイバーメトリクスを紹介したノンフィクション『マネー・ボール』が一世を 風靡 ( ふうび ) してから十数年。具体的にどのような変化が起きているのか。メジャーリーグに詳しいライターの水次祥子さんに解説してもらった。

     

    投手交代のタイミング

    • 移籍1年目のシーズンを振り返るドジャースの前田選手
      移籍1年目のシーズンを振り返るドジャースの前田選手

     前田健太投手が広島カープからドジャースに移籍したため、筆者は今季ドジャースの試合を観る機会が昨年より増えたのだが、デーブ・ロバーツ監督の投手交代のテンポが早いという印象が強く残った。

     例えば、10月20日(現地時間)に行われたナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で、前田がシカゴ・カブスを相手に先発したときがそうだった。初回に1点を失ったものの危なげない投球を続けていたが、四回2死一、二塁、球数がまだ76球で、次のバッターが投手という状況で交代を告げられた。これが前田の今季最後の登板になったのだが、その交代のタイミングが議論を呼んだ。

     以前、ロバーツ監督はこう話したことがある。「監督は誰でも、先発には完投完封をしてほしいと願っている。だが実際の試合では、ある時点で先発投手がうまく機能しなくなることがある。投手を交代するかどうか、データを見る。データというのは、事実を積み重ねて導き出された情報だ。監督として、自分の眼を信じるのと同じくらい、その情報を信用することは当然のことだ」

     監督の采配が、自身の経験や勘によるところが大きかった昔と比べ、今は試合中のひとつひとつの判断にデータが深く影響するようになったというわけだ。

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    2016年11月14日 17時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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