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    生活

    年の瀬におすすめしたい「デジタル遺品」整理術

    フリーライター・デジタル遺品研究会「ルクシー」理事 古田雄介
     亡くなった人のスマートフォンやパソコンに記録された写真や手記は、遺族といえども取り出すことは難しい。本人しか知らないIDやパスワードが壁となって立ちはだかるからだ。大事な記念写真やネットバンクの口座番号などが保存されていると知っているにもかかわらず、「デジタル遺品だから……」と諦める人は少なくないだろう。しかし、諦めるのはまだ早い。専門業者に頼む前に、あなたにもできる「デジタル遺品」の整理術を、フリーライターの古田雄介さんに教えてもらった。

    「大事な記念写真が夫のスマホに…」

    • スマートフォンに保存されている記念写真も貴重な遺品だ
      スマートフォンに保存されている記念写真も貴重な遺品だ

     家族の思い出の写真や、人生の岐路に何度も読み返した手紙などは、いつの時代でも大切にされるものだと思います。しかし、その()れ物は時代とともに変わっていきます。いまは紙を使わず、デジタル写真や電子メール、ダイレクトメッセージとしてスマートフォン(スマホ)やパソコン、インターネット上に保管することは珍しくありません。そうして持ち主が亡くなると、それらは「デジタル遺品」となります。

     このデジタル遺品、本質は従来の遺品と何ら変わらないものの、セキュリティーやプライバシーの問題で本人以外はアクセスできない状態になっているものもあり、取り扱いに苦慮する声が近年増えています。私たちの研究会に寄せられる相談で特に多いのは、遺族が故人のスマホにアクセスできないといったトラブルです。

     50歳代のとある女性は、事故で亡くなった旦那さんのスマホ(iPhone)に保存されている写真を見たいが、パスワードに阻まれてできないと困っていました。仕事の引き継ぎなどは旦那さんの職場の同僚に相談して事なきを得たし、葬儀に呼ぶ人のリストアップも周囲の人の協力で問題なかったそうです。ただ、旦那さんのスマホにしか保存されていない家族写真をどうしても取り出したいとのことでした。すでに葬儀を済ませた時点での相談でしたが、遺影に使いたい写真もあったと言います。

     生前は夫と一緒に見て楽しんでいたのに、本人がいなくなった途端に触れられなくなる。どうしてこんなことが起こるのでしょう?

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    2016年12月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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