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    地方

    早く目を覚ませ!居眠りしている全国の地方議会

    早稲田大学マニフェスト研究所事務局長 中村健
     開催していない市政報告会の資料印刷代、購入していないパソコンの代金、行ってもいない出張の旅費……。今年8~9月、政務活動費の架空請求などで富山市議が相次いで辞職する異例の事態となった。その後も全国各地で、地方議員の不祥事が次々と明るみになっている。住民に身近な存在であるはずなのに、地方議員の仕事ぶりはどうにも不透明だ。徳島県川島町(現・吉野川市)の町長を2期務め、地方議会の実情に詳しい中村健氏が課題を解説する。

    問題だらけの地方議員

    • 辞職が相次ぎ、空席が目立つ富山市議会の本会議(9月21日)
      辞職が相次ぎ、空席が目立つ富山市議会の本会議(9月21日)

     先般、富山市議会で政務活動費の不正が発覚し、定数40人のうち市議13人が辞職した。号泣会見で話題になった元兵庫県議は、政務活動費をだましとった詐欺などで有罪が確定。虚偽の届け出で、私的な登山旅行のためネパールへ出かけ議会を欠席した徳島県の阿波市議、覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された神奈川県の葉山町議、選挙区内に居住していなかったとして当選無効となった横浜市議……。地方議会や地方議員の不祥事を伝えるニュースが近年増えている。

     選挙期間中は深々と頭を下げ、しっかりと手を握り、謙虚な姿勢を見せていたのに、議員になってしまえば何でも許されるのかと眉をひそめたくなる。

     そもそも地方議会とはどのような組織なのか触れておこう。

     国政が、有権者に選ばれた国会議員の中から総理大臣らを決める議院内閣制であるのに対し、地方自治体は、有権者が首長(知事、市区町村長)と議員(都道府県議、市区町村議)のいずれをも選ぶ「二元代表制」をとっている。

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    2016年12月08日 09時52分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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