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    日産セレナが先駆?自動運転車に立ちはだかる壁

    モータージャーナリスト 御堀直嗣
     日産自動車のミニバン「セレナ」が、自動車研究者やジャーナリストらの投票で決まる今年の「RJCカーオブザイヤー」と「RJCテクノロジーオブザイヤー」をダブル受賞した。セレナは、自動運転の技術を生かした運転支援機能を搭載している。クルマの自動運転を巡って世界的な技術開発競争が進むなか、政府は2020年に、自動運転を高いレベルで実用化する目標を掲げている。売れ行きも好調なセレナをきっかけに、新たなクルマ社会への道は切り開かれるのか。モータージャーナリストの御堀直嗣氏が占う。

    前を走る車との距離を一定に

    • 自動運転の技術を生かした運転支援機能搭載の日産「セレナ」
      自動運転の技術を生かした運転支援機能搭載の日産「セレナ」

     日産自動車のミニバン「セレナ」が今年8月、5世代目へとフルモデルチェンジをした。この新型セレナに新たに設定されたのが、運転支援技術「プロパイロット」である。その話題性も手伝って、新型セレナは発売から1か月間で、月販目標の8000台を大きく上回る2万台以上を受注した。ちなみに、「プロパイロット」を装備するかどうかは消費者が選択することになるのだが、装備することを選んだ顧客は約6割に達するという。

     プロパイロットの技術は、「同一車線自動運転技術」と呼ばれる。高速道路などの自動車専用道路を、運転者が設定した速度(時速約30~100キロ・メートル)で走り続け、前を走るクルマに接近すれば車間距離を一定に保つよう制御するだけでなく、車線の真ん中を走行するようにハンドル操作も支援する。

     前を走るクルマが停止したら、自動的にブレーキをかけ、自らも停車するとともに、運転者がブレーキペダルを踏まなくても停止状態を保持することができる。続いて前のクルマが発進したら、アクセルペダルを軽く踏むかスイッチを操作するだけで、前のクルマへの追従走行を再開する。

     これらの動作により、自動車専用道路では車線内を安定走行することができる。また、渋滞の際には追突などの不安を減らすとともに、発進・停止をより安全に、かつ楽に繰り返すことができる。ただし、あくまで運転者がハンドルを操作するのが基本であり、ハンドル操作が行われていないと判断すると、メーター内の表示などで注意喚起され、それでもハンドル操作が行われないと、運転支援のシステムが解除される。

    【動画】新型セレナの自動運転を体験(撮影・石橋武治、池田創)

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    2016年12月07日 14時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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