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    トランプ大統領vsイエレン議長…難しい間合い

    読売新聞調査研究本部主任研究員 中村宏之
     彼が当選したら経済は大混乱する――。市場関係者の間でそう警戒されていたドナルド・トランプ次期米大統領だが、当選確定後は一転、「トランプ氏の経済政策(トランポノミクス)で米景気が改善する」との期待が高まり、株高・ドル高が進んでいる。こうした中で、米国の中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)のジャネット・イエレン議長の存在がクローズアップされる。「金融政策の政治からの独立を守る」と明言するイエレン議長と次期大統領の「距離」について、読売新聞調査研究本部の中村宏之主任研究員が読み解く。

    次期政権運営の焦点、FRBの存在

    • トランプ次期米大統領の拠点、トランプタワー(筆者撮影)
      トランプ次期米大統領の拠点、トランプタワー(筆者撮影)

     11月中旬、ニューヨーク五番街のセントラルパークに程近い56丁目を訪れた。有名ブランドが軒を並べる通りは、人だかりで大混雑を極めていた。人々のお目当ては、オードリー・ヘプバーンの映画で知られるティファニー本店ではなく、すぐ隣のトランプタワーである。付近には警察車両が集結し、近づこうとする人を警察官が誰何(すいか)し、手荷物もチェックする。道路の反対側には報道陣がテレビカメラを構えるスペースも設けられている。

     五番街の巨大なビルに新政権の核となる要人を次々と呼び込むスタイルは、いかにもトランプ氏らしい。ほぼ同時期に安倍首相もここを訪れてトランプ氏と会談したのはご存じの通りだ。

     トランプタワーで政権構想を練り上げた結果、次期政権の閣僚の顔ぶれがほぼ決まった。経済閣僚では、財務長官にスティーブン・ムニューチン氏、商務長官にウィルバー・ロス氏らトランプ氏に近いビジネス界出身者を起用した。大統領就任後の経済運営に備えて、金融を中心とした経済分野の実務に精通した人材で固めた布陣にも見える。

     トランプ次期大統領の政権運営をめぐり、今後の焦点となるのは、連邦準備制度理事会(FRB)の存在だ。政府から独立して金融政策を担うFRBに対して、トランプ氏はどのような態度で臨むのか――。大統領就任後のトランプ氏がFRBとの間で取る「間合い」を市場関係者が注視している。

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    2016年12月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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