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    政治

    希望の塾と都議選の矛盾〔下〕候補者は小池ファースト?

    早稲田大学マニフェスト研究所事務局長 中村健
     「 希望の塾と都議選の矛盾(上)小池新党は親衛隊か? 」に続き、中村健氏が今夏の都議選に擁立されると見込まれる“小池チルドレン”や「小池新党」結成の動きについて課題を示す。

    都民のための都議とは?

    • 自身の政治塾で講義する小池知事(2016年12月10日、東京港区で)
      自身の政治塾で講義する小池知事(2016年12月10日、東京港区で)

     前回、12月8日に公開した記事「早く目を覚ませ!居眠りしている全国の地方議会」でも書いたが、地方政治は国政と異なり二元代表制の仕組みをとっている。つまり、地方政治は、地方自治法において、首長が執行権と統括権を持ち、議会は議決権を持つという「二元代表制」で政治のバランスをとる仕組みになっているのだ。

     この仕組みを理解していない人たちは、「希望の塾」から都議になっても小池知事の単なる「イエスマン」にしかならないだろう。

     それでは小池知事に都政を丸投げする数合わせの議員にすぎず、都民のための議員とは言えない。

     猛烈なスピードで変化する社会情勢や多様化する都民意識のなかで、小池知事が提案する政策や予算が全て適切だとは限らない。知事提案より良い方策があるかもしれないし、時には知事側が誤った判断をすることもあるかもしれない。

     そこを知事と対等な立場で議論できる議員(議会)でなければ「都民ファースト」ではなく、「小池知事ファースト」になってしまう。

    腰巾着にしか見られないリスク

     小池知事の最大の武器は「情報公開」である。

     都民の前で議論をせず、テーブルの下で知事と議員が調整を図っていくような都政を誰も期待していないのではないだろうか。

     たとえ、「希望の塾」出身の都議が誕生したとしても、その議員が「どのような都議会を目指すのか」、「どのような議員になるのか」という姿勢を明確にしていなければ、小池知事の腰巾着にしか見られないだろう。

     「希望の塾」で小池知事の「しがらみをつくらない」、「都民ファーストで考える」などの政治姿勢を学ぶことは有益だと思うが、知事と議会とは全く異なる役割と権限を持つことを見失ってはならない。情報公開を常に意識した議員や議会の実現が期待されている。

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    2017年01月07日 07時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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