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    スマホ握りしめて寝る…米ミレニアル世代の生き方

    ライター 水次祥子

    ビジネス界が熱い視線

     ミレニアル世代に統一の定義はない。米国勢調査局の定義では1982~2000年生まれとなっているが、研究機関によって違いがある。一般的には1980年代初頭から2000年ごろまでの間に生まれた世代と考えていいだろう。

     1000年代から2000年代へと変わる区切りの時代に育ち、成人を迎えたため「ミレニアル」(millennial=「千年紀」の意)と呼ばれる。またの名を「ジェネレーションY」。現在の年齢は10代後半から30代半ばだ。

     米国には戦後の1946~64年の間に生まれた「ベビーブーマー」、65~80年の間に生まれた「ジェネレーションX」といった世代の人たちがいるが、ミレニアル世代のように生まれた時からすでにパソコンやゲーム機、スマホが身近にあった世代はかつて存在しなかった。そのため、ミレニアル世代は上の世代とは明らかに異なった思考や行動傾向を持つ。

     しかもこの世代は米国内だけで約8000万人と多く、彼らが年間に消費する額は現在6000億ドル(約69兆円)、それが2020年までには1兆4000億ドル(約161兆円)まで膨れ上がるだろうと試算されている。ビジネス界はミレニアル世代を取り込もうと熱い視線を送っているのだ。

    常にスマホ、政治や倫理的問題に強い関心

    • スマホから手が離せないミレニアル世代の若者たち
      スマホから手が離せないミレニアル世代の若者たち

     この世代の特徴はまず、スマホを肌身離さず持っているということだ。米国のマーケティング会社が2015年に発表した調査によると、ミレニアル世代が就寝時にベッドの中でスマホを使用する割合は93%、トイレで使用する割合は80%、赤信号を待つ間に使用する割合は43%。スマホを手に持ったまま寝ている人も数%いるという。

    常にサイバー空間とつながっているのが当たり前になっているため、FOLO(fear of living offlineの略で、インターネットにつながっていないときに感じる不安)に陥る人も多い。

     またミレニアル世代は「自己評価が高く」、「野心家」で「冒険好き」。上の世代よりも宗教心は薄く、政治や倫理的問題に関心が強い。

     2008年の大統領選挙では、彼らの66%が現大統領のバラク・オバマ氏を支持。今回の選挙では、格差是正や国民皆保険の実現などを訴えた民主党のバーニー・サンダース氏の支持者が圧倒的に多く、予備選で彼が旋風を巻き起こす原動力となった。

     サンダース氏の主張は米国の尺度からすれば、かなり左寄りだ。それでも支持を集めたのは、ミレニアル世代が米国内で広がる格差の問題にいかに敏感であるかを示している。

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    2017年01月11日 10時39分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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