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    国際

    スマホ握りしめて寝る…米ミレニアル世代の生き方

    ライター 水次祥子

    デート相手探しはアプリで

    • ミレニアル世代は「世界を旅したい」という意識が強いのだという
      ミレニアル世代は「世界を旅したい」という意識が強いのだという

     ミレニアル世代は、日本では「ゆとり」あるいは「さとり」世代と呼ばれる若者たちと年代的に重なっている。ミレニアル世代と日本の若者には共通点も多いが、日本の若者が海外に行きたがらないのとは対照的に、ミレニアル世代は積極的に海外に飛び出していく。

     ボストン・コンサルティング・グループの2016年の調査によると、ミレニアル世代は海外旅行が好きで、世界のすべての大陸を制覇したいという願望が他世代より圧倒的に強いという。

     筆者は昨年、キューバの首都ハバナに行った。米国とキューバは国交を回復したとはいえ、米国から渡航するのはまだ簡単ではない。そんな「近くて遠い」キューバを果敢に旅するミレニアル世代の米国の若者をたくさん見かけた。

     ハバナには、一般市民が住居の一室を手頃な値段で旅行者に貸す民宿が数多くある。部屋は決して快適とはいえないが、上手に節約しながら冒険的な旅を楽しんでいた。

     また恋愛に消極的といわれる日本の同世代と違い、米国のミレニアルたちの間ではスマホのデートアプリを使って手軽にデートをするのが当たり前になっている。

     アプリの多くが、プロフィルと位置情報で近くに自分とマッチした相手がいるかを探し、相手がいればすぐに会うことができる仕様になっており、米国調査会社「ピューリサーチセンター」によると、デートアプリの利用者はこの2年間で3倍になっているという。

     米国ではミレニアルよりも上の世代からすでにオンライン・デートが一般的になっていて、筆者の周りにもネットの出会い系サイトで知り合い、結婚したカップルがいる。その下の世代が気軽にスマホアプリでデートをするのはごく自然な流れといえる。むしろ、「デートアプリを使えば、自分に合った相手と出会う機会がより広がる」と肯定的にとらえているようだ。

    住居や仕事場はコンパクトに

    • ミレニアル世代にはコンパクトな部屋が人気だ
      ミレニアル世代にはコンパクトな部屋が人気だ

     ニューヨークの都市部であるマンハッタン島は、山手線の内側とほぼ同面積の広さにビルと人がすし詰め状態という地区だが、最近ここに「マイクロ・アパートメント」と呼ばれる狭い住居が数多くできている。

     米国といえば広々とした住居が当たり前で、日本の狭い住居は「ウサギ小屋」と揶揄(やゆ)されたものだった。ところが、ニューヨークのミレニアル世代は、日本でいえば4畳半あるいはそれ以下の狭いアパートに住む。

     アパートをシェアして住む若者は昔から多い土地柄だったが、最近は高級感のあるシェア専門のアパートメントもできている。建物内にはジムや社交スペースなどの設備が充実しているが、キッチンやバスルームはシェア、居室がコンパクトというつくりだ。

     郊外で広さのあるアパートを借りるお金があるなら、シェアをしてでも便利なマンハッタン内で高級感のある狭いアパートに住みたいというのがこの世代なのだろう。

     自宅が狭いからか仕事用のレンタルスペースの需要も増えているようで、ニューヨークには最先端設備のそろったシェアオフィスが増えている。マンハッタンの27丁目にある「ザ・ヤード」というスペースは、広いラウンジのような空間もあるが、個室は1畳あるかどうかという狭さで、中には電話ボックスのような小さな箱型スペースもあった。その狭い個室に書類や仕事道具を大量に持ち込み、あふれかえった物に囲まれながら仕事をしている20代、30代の人が大勢いる。

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    2017年01月11日 10時39分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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