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    スマホ握りしめて寝る…米ミレニアル世代の生き方

    ライター 水次祥子

    コストコ、ウォルマートが苦戦

    • ミレニアル世代の若者が各地から集まり、ニューヨークを変えている
      ミレニアル世代の若者が各地から集まり、ニューヨークを変えている

     ミレニアル世代は狭くても気にしない、というよりはむしろ積極的に狭いところを好む傾向にあるようだ。郊外型の巨大店舗として人気のあった会員制倉庫店コストコは、ミレニアル世代から敬遠され、苦戦が続いている。

     コストコは車がなければ行きづらい場所に店舗があり、販売している商品は量が多いものばかり。車を持たず、家に日用品や食品をストックできるスペースもないというミレニアル世代にとっては相性が悪いのだ。量販店大手のウォルマートもこれまでは大型店舗による展開が普通だったが、最近は小型店舗に切り替えてきているそうだ。

     またミレニアル世代は節約志向が強く、待つことも嫌いだ。即日配達サービスにひかれ、広告を見ることも時間のムダと考えているため、スマホで広告を非表示にする「広告ブロックアプリ」を必須アイテムにしている人々でもある。

     ビジネス界にとってはかなり手ごわい相手ともいえるだろうが、だからこそ知恵を絞った新商品やサービスが次々と生まれている。自動消滅型の画像・動画投稿アプリ「Snapchat」や、テレビを見ないミレニアル世代向けに作られた動画配信サービス「Netflix」「Amazonプライム」が大ヒットしているのが好例だ。

     ミレニアル世代の若者が集まるニューヨークは、すでに「ミレニアル世代特化型」都市のようになっている。この流れが広まっていけば、いずれは全米各地もニューヨーク的になっていくのかもしれない。

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    プロフィル
    水次 祥子( みずつぎ・しょうこ
     米国ニューヨーク大学でジャーナリズムを学び(1993~95年)、ライター、作家として執筆活動中。ニューヨークや東京を拠点に、取材分野はメジャーリーグを中心とした米スポーツ、米国やニューヨークの社会、カルチャー、女性の生き方など多岐にわたる。主な著書に、『格下婚のススメ』(CCCメディアハウス)、『シンデレラは40歳。~アラフォー世代の結婚の選択~』(扶桑社文庫)、『野茂英雄から20年+≪メジャー記者の取材ノート≫心に残る選手たちの言葉』(電子書籍)など。
    2017年01月11日 10時39分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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