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    生活

    シン・ゴジラに登場のあの街 人気急上昇のワケ

    読売新聞調査研究本部主任研究員 中村宏之
     興行収入80億円を超える大ヒットとなって、2016年映画界の大きな話題となった「シン・ゴジラ」。あの映画でゴジラが歩いたルートの中に、川崎市の武蔵小杉がある。ゴジラと自衛隊が激しい戦闘を繰り広げた印象的な場面として描かれ、いまや全国的な知名度を誇る。その武蔵小杉は近年、「住みたい街」としての人気も上位を占めている。武蔵小杉に多くの人が魅力を感じるのはなぜか。読売新聞調査研究本部の中村宏之主任研究員がその理由を探った。

    武蔵小杉、住みたい街ランキング急上昇

    • 武蔵小杉駅周辺のタワーマンション群
      武蔵小杉駅周辺のタワーマンション群

     住みたい場所を選ぶ時、人々は様々な理由で決める。「賃料が手頃」「通勤に便利」「子供の通学に都合がよい」――など、選ぶ人によって各種の理由や基準があるだろう。

     そうした中、マンション購入を検討する人のために物件の相場検索を支援するマーキュリーのサイトで、「武蔵小杉駅」が駅別の検索ランキング1位になった。リクルート系の不動産総合情報サイト、SUUMO(スーモ)の「住みたい街ランキング」でも2016年の4位に入るなど、各種調査で上位を占めている。ちなみにスーモ・ランキングの1位~3位は恵比寿、吉祥寺、横浜の順だった。

     なぜ武蔵小杉が支持されるのか。取材を進めると、そこに「住みやすさの条件」がそろっていることに気づく。

     川崎市中原区の武蔵小杉は、市のほぼ中央に位置し、多摩川の河川敷や等々力緑地など自然環境に恵まれている。さらに注目されるのは、武蔵小杉駅の交通アクセスの良さだ。東急東横線、目黒線、JR南武線、横須賀線、湘南新宿ラインが乗り入れ、横浜方面はもちろん、渋谷、品川、東京方面への利便性も高い。駅周辺の狭いエリアに商業施設が集中し、買い物などにも便利である。

     歴史的には昭和初期から大企業の工場などが進出した工業地帯で、南武線と東急電鉄の駅は、それぞれ戦前から終戦直前にかけて現在の原型が形づくられた。戦後、駅の周辺は、企業の工場や研究所が集中した工業都市として日本の高度経済成長を支えてきた。

     その後、バブル崩壊による各企業の事業再構築(リストラ)などに伴って工場の閉鎖や移転が相次いだ。それらの跡地にはタワーマンションが建設され、「工業の街」から「生活する街」へと変貌を遂げてきた。10年に横須賀線の駅が開業し、14年には大型の複合商業施設「グランツリー武蔵小杉」が開業するなど、さらに大きく進化を続けている。

     川崎市の統計によると、中原区の人口は16年6月に25万人に達し、神奈川県内の市町村で6番目に人口が多い平塚市とほぼ同じ規模である。再開発が始まった約10年前から人口が増え始め、05年から川崎市7区の中で最も人口の多い区であり続けている。駅周辺に林立するタワーマンションに、30代以上のファミリー層の入居が増えている点が大きい。

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    2017年01月22日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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