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    国際

    春節に異変 中国富裕層がこの時期の日本は敬遠?

    ジャーナリスト 中島恵

    中国人客への「雑な対応」

     今年も春節シーズンがやってきた。中国の大みそかは1月27日で、新年は28日からだ。日本でもここ数日、繁華街で中国人観光客を見かける機会が増えたと感じている人が多いだろう。すでに10日以上も前から、中国人の“民族大移動”は始まっている。

     この時期の中国では、国内線の飛行機や鉄道はもちろん、海外旅行に行く人で国際空港もごった返す。どこもかしこもいつも以上に混雑して、殺気立っている。そんな中、富裕層の一部では「出国取りやめ派」が増えているとのうわさを聞き、冒頭の夫婦に連絡してみたら、案の定だった。

     この夫婦は昨秋、今年の最初の旅行先として、まだ行ったことのない鹿児島を選択。ネットなどを見ながら綿密に旅行計画を立てた。その際、春節は会社が休みになるが、「その時期だけは避けよう」と2人の意見が一致したという。結局、1月初旬に来日した。航空券が高くなり、どこも混雑するという以上に、中国人の団体観光客と海外で鉢合わせすることに強い嫌悪感を持っていたからだ。

    • 春節で来日した中国人らで混雑するディスカウントストア(2016年2月、東京都港区で)
      春節で来日した中国人らで混雑するディスカウントストア(2016年2月、東京都港区で)

     「春節に日本に行けば、団体客と一緒になることは避けられません。観光地に行かなくても、駅などでどうしても遭遇してしまいます。いちばん嫌なのは、そういう時期、日本人の対応がちょっと冷たくなること。中国人の対応に疲れ切ってしまうからでしょうか。見下したような態度で、あまりよい対応はしてもらえません」

     夫婦は大の日本好き。夫は大阪に留学した経験もあり、日本人のホスピタリティーにいつも感心している。夫婦そろって英語も上手だし、見た目も洗練されている。そんな上流層の夫婦でさえ、日本人の中国人に対する十把一からげな対応にさみしい思いをすることがあるわけだ。

     普段は接客する機会の少ない観光地などで中国人が大挙して訪れると、どうしても雑な対応をしてしまう人の気持ちもわからなくはない。だが、夫婦の話を聞いていると、ちょっと申し訳ないような気がしてくる。

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    2017年01月25日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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