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    経済

    「会社の枠」超えて変革を…動き始めた若者たち

    読売新聞大阪本社経済部 中根 靖明
     国内大企業の若手有志が集うプラットホーム(基盤組織)「One JAPAN」が、活動を活発化させている。組織が硬直化しがちで、未来につながる「イノベーション」(革新)を起こしにくいとされる大手企業。その体質に危機感を抱いた若手社員たちが、製造業、インフラ関連企業、メディアなど、会社や産業の枠を超えて結集した。他社・他業種との交流を自社のビジネスに生かすほか、働き方などに関する新しい潮流を巻き起こすことを視野に入れている。昨年末に開かれたイベントの模様をリポートする。

    閉塞感に「風穴」を

    • 会場には250人の有志が集まった
      会場には250人の有志が集まった

     昨年12月17日、東京都内で開かれたOne JAPANの勉強会には、パナソニック、トヨタ自動車など国内40社に勤める若手社員ら約250人が集まった。

     「学園祭のような一体感で、いろいろなコラボレーション(協業)を生んで、新しいものを作ろう」。呼びかけたのは、代表の濱松誠さん(34)(パナソニック社員、ベンチャー=新興=企業へ出向中)。軽いノリに見えても、目指すのは組織改革や新規事業。若さと柔軟さを武器に、お堅い大企業に風穴を開けようとしているのだ。

     少子高齢化が進み、経済の停滞が長期化する中、日本の大企業には業種を問わず閉塞感が広がっている。産業構造は大きく変わり、バブル期以前のような力強い成長を望むのはもはや困難だ。

     一方で大企業は、これまでの事業で蓄積した多くの技術やノウハウなどの資源を社内に「死蔵」している。目先の利益確保に必死で、これらの貴重な資源を有効活用して、成長に結びつける力がなくなっているのだ。求められるのは大胆な変革だ。

     革新への強い意欲を持つ若手社員は多いが、大企業特有の「しがらみ」もあり、動きたくても動けない空気が蔓延(まんえん)している。企業の幹部層にも、社内の活力向上のため「全社的に若手のアイデアや意欲を生かす仕組み作りが必要だ」(東証一部上場企業首脳)との問題意識が広がりつつある。

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    2017年01月31日 12時10分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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