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    生活

    まだ間に合う!50代からの資産形成術〈実践編〉

    ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子

     そう遠くない将来、「下流老人」に陥らないための「50代からの資産形成術」。ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子氏が、老後のための投資を始める前にすべきことを説いた「準備編」に続き、「実践編」では具体的な資産形成のノウハウを伝授する。

    投資の基本は「長期」「分散」「低コスト」

    • リタイアまでに準備すべき金額を把握したら、コツコツと金融資産を増やしていこう(写真はイメージ)
      リタイアまでに準備すべき金額を把握したら、コツコツと金融資産を増やしていこう(写真はイメージ)

     前回は、リタイアまでに自分で準備すべき、おおよその金額を把握するよう説明しました。金額が分かったら、それを目指して金融資産をコツコツと増やしていきましょう。ただし、すでにお金に十分余裕のある人は、資産運用でお金を増やすことを考えるよりも、むしろアヤしい利殖話などでお金を失わないようにすることが大切です。

     では、どのような運用商品が候補になるでしょうか。預貯金は元本割れのリスクがない代わりに、例えば、インフレには弱いといった弱点もあります。一方、株式は長期的にみるとインフレ率を上回るリターンが期待できます。そして、一つの会社の株に集中投資をするのではなく、日本を含めた世界中の会社の株を保有するのがいちばんです。ただし、現実には、一つずつの会社の株を購入するのは莫大なお金が必要です。

     そう考えると、50代から資産形成を考える場合、世界の株式に少額から分散投資できる「投資信託(ファンド)」が候補になります(もちろん、万一に備えて預金などを手元に置いておくことが大前提です)。投資信託は一般に1万円程度から投資することができますし、積み立て方式であれば、1商品につき月1000円とか月500円といった金額から始めることも可能です。

     投資を行う際には、「世界の主要な会社の株式にまとめて投資する」という視点が大切です。昨年来、英国のEU離脱やトランプ氏の米大統領就任などで、世界経済の「不確実性」が高まっています。そうした中では、「長期」「分散」「低コスト」という投資の基本を意識することが大切です。特定の国、特定の資産に投資する「集中投資」ではなく、10年程度の長期的視点で「世界に分散された株式のパッケージ」を持つということです。

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    2017年02月08日 15時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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