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    日本のAIは周回遅れ…杉山将・東京大教授に聞く

    読売新聞科学部 冬木晶
     世界が今、人工知能(AI)の研究にしのぎを削っている。日本でも年明けに新たなAI研究拠点、理化学研究所「革新知能統合研究センター」(※1)が政府の肝いりで東京・日本橋にオープンした。世界との競争にどう立ち向かうのか。初代センター長に就いた杉山将・東京大教授に問う。(科学部 冬木晶)

    ※1 革新知能統合研究センター: 
     東京駅近くのオフィスビルに2016年度に新設された文部科学省主導のAI研究拠点。研究者100人以上の体制で、国内企業と連携して次世代AIの開発などを目指す。学生への教育プログラムにも取り組む。

    世界で通用するレベル、たった50人

    • 東京駅近くに開所した理研革新知能統合研究センター。研究者らが自由に議論できるように工夫したという=池谷美帆撮影
      東京駅近くに開所した理研革新知能統合研究センター。研究者らが自由に議論できるように工夫したという=池谷美帆撮影

     ――日本でもAIに関するニュースを目にしない日はない。一見すると国内の研究も進んでいる感じですが実態はどうでしょう。

     「現実には世界に大きく遅れている。周回遅れと言ってもいい厳しい状況だ」

     ――周回遅れ? そこまで離されていますか。

     「例えば、今のAI研究ブームにつながった『機械学習』(※2)という言葉は、欧米ではすでに2000年頃には産業界に浸透していて、いま日本がやろうとしている研究を米国のIT企業は15年前に始めていた」

     「昨年12月にスペインで開かれた機械学習に関する世界最大の国際会議に、グーグルやアマゾン、フェイスブックなどの米IT企業はそれぞれ何百人も送り込んできた。日本からは数えるほどしか参加していない。そもそも国際レベルで通用する日本の研究者を全員集めても50人程度。論文数は世界全体の2~3%に過ぎない」

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    2017年02月13日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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