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    働く

    だから自衛隊は「上意下達」の組織から脱却した

    防衛研究所戦史研究センター・2等空佐 髙橋秀幸
     ピラミッド型組織の代表格と見られがちな自衛隊が、「上意下達」型からの脱却を進めている。官僚制に縛られた組織では、複雑化する一方の現代の任務に対応できないことが背景にあるという。いわゆる“制服組”の自衛官で、軍事組織論や意思決定論を専門とする防衛研究所の高橋秀幸氏に解説してもらった。

    恐竜のように滅びたくなければ

    • 入隊式で敬礼する自衛官候補生たち。外部からは見えにくいが、自衛隊は「上意下達」からの脱却を進めている
      入隊式で敬礼する自衛官候補生たち。外部からは見えにくいが、自衛隊は「上意下達」からの脱却を進めている

     企業で働いている方は、自衛隊組織について、どんな印象をお持ちだろうか。おそらく、多くの方が最初に思い浮かべるのは「軍隊式」という言葉に代表されるような、上官の命令が絶対的な意味をもつ「上意下達」の組織風土ではないだろうか。それは完全な誤りとは言えないが、現在の自衛隊組織を(かんが)みると、大いに正確さを欠いた認識だということになる。

     軍事組織といえば、ピラミッド型で、厳正な規律があり、マニュアル重視の画一性という硬いイメージが一般的だろう。だが、究極の局面である防衛出動はもちろん、現代の自衛隊が直面する災害派遣や後方地域支援の活動においても、そのような旧態依然とした組織では立ち向かえない。もはや「いわゆる軍隊式組織では勝てない」時代なのである。

     進化を怠った種は、地球環境の変化に対応できなかった恐竜のように滅んでしまう。そんなダーウィンの進化論を組織経営に採り入れたのが、「環境適応理論」だ。自衛隊組織も例外ではなく、“恐竜”にならないための進化を続けている。

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    2017年03月15日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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