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    国際

    装備、組織の近代化進める中国軍の実力

    防衛省防衛研究所主任研究官 飯田将史
     中国の 習近平 ( シージンピン ) 国家主席が4月6、7の両日、米国を訪問し、トランプ大統領の就任後初となる米中首脳会談を行った。会談では北朝鮮問題などが議題となったが、東アジア情勢では装備と組織の両面で着々と近代化を進める中国軍の動向も気になるところだ。中国は米国に次いで世界第2位の国防予算を計上していながら実態は不透明で、周辺国の懸念を招いている。果たして、その実力はどのくらいなのか。防衛省防衛研究所の飯田将史主任研究官に中国軍の最近の動きをもとに「診断」してもらった。

    しぶしぶ(?)公表した国防予算額

    • 全人代が開幕した3月5日、並んで席に着く習近平国家主席(左)と李克強首相(北京の人民大会堂で)
      全人代が開幕した3月5日、並んで席に着く習近平国家主席(左)と李克強首相(北京の人民大会堂で)

     中国では毎年3月に全国人民代表大会(全人代)が開催され、首相による活動報告や次年度の国家予算などが審議される。国内外の注目を集める国防費については、大会開会前日に記者会見で予算額を公表するのが恒例であった。

     ところが今年の記者会見で全人代の傅瑩報道官は、2017年度の国防予算について「伸び率が7%程度になる」とだけ述べ、具体的な予算額は公表しなかった。全人代に財政省が提出した予算案でも、国防費は明記されなかった。

     中国の軍事に関する透明性が後退したとの指摘を考慮してか、国営新華社通信の取材に答える形で財政省がようやく公表した国防予算額は、前年度比で7%の増加となる1兆443億9700万元(約17兆2000億円)と、初めて1兆元の大台を突破した。

     中国は1989年以降、ほぼ毎年10%を超えるペースで国防費を増額してきた。近年の経済の減速を受けて、昨年度から伸び率は10%を下回る傾向にあるものの、日本の防衛関係費の3倍を大きく上回っており、世界では米国に次ぐ第2位、アジアでは最大の軍事支出国となっている。

     しかし、中国は国防費の内訳についてほとんど公表していない。例えば装備の購入にどれだけの予算が充てられているのか、具体的にどのような装備を調達しているのか、どのような装備の開発を行っているのかなどは、公表された内容からは全く分からない。軍事大国として求められる最低限の説明責任を果たさない中国の対応は、関係諸国の懸念を深めている。

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    2017年04月11日 11時19分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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