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    社会

    [編集委員が迫る]スマホ依存 ゲームで悪化

    読売新聞編集委員・森川暁子
     青少年のスマートフォン使用が長時間に及んでいる。インターネット依存が深刻化するのでは、と心配になる。どうなれば「依存」か。どう解決すればよいのか。依存症に詳しい国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進院長に聞いた。

    依存には治療が必要なものも

    ――多くの人がスマホを手放せません。でも、時間が長ければ「依存」というわけでもないようですね。

    • インタビューに応じる樋口進院長(神奈川県横須賀市で)
      インタビューに応じる樋口進院長(神奈川県横須賀市で)

     樋口氏「そうです。依存には、行為をコントロールできない、長時間やらないと気が済まない、禁断症状がある――といった特有の症状がある。加えて運動不足など健康問題や、学校に行けない、親といさかいになるなどの社会的な問題が起きれば、治療が必要になります」

    ――アルコールや薬物のような物質依存と同様の仕組みで起こるのですか。

     樋口氏「脳の前頭前野の機能が落ちて感情や欲望がコントロールできなくなる。ドーパミン神経の反応が落ち、わくわくしたり気持ちいいと感じたりする感じ方が鈍くなって長時間やらないと満足できなくなる。物質依存同様、そういう状態はネットでもみられます」

    ――病気なのですか。

     樋口氏「我々が使うWHO(世界保健機関)の診断ガイドラインの現行版にネット依存は入っていません。来年公表予定の最新版に『ゲーム障害』が入る見通しです」

    2017年04月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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