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    生活

    [40代のマネー学]老後も考え住宅購入を

    ファイナンシャルプランナー 伊藤加奈子
     [40代のマネー学]シリーズ第4弾は、老後を見据えた住宅購入の考え方について。40代で購入を検討しているなら、住宅ローンの組み方はもちろんのこと、購入した住まいを20年、30年後にどうするのかなども考えておくべきだ。その際、どんな視点が必要なのか紹介する。

    「退職金でローンを完済」は安易?

    • 住宅を購入する際は、長期的な視野が必要だ(写真はイメージです)
      住宅を購入する際は、長期的な視野が必要だ(写真はイメージです)

     住宅金融支援機構の調査(2015年度フラット利用者調査)によると、フラット35(※)を利用した人の平均年齢は39.8歳。10年度下半期の37.8歳から年々上昇し、今では初めての住宅購入がほぼ40歳、という状況になっている。(※フラット35=民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している、最長35年の全期間固定金利の住宅ローン)

     40歳で住宅ローンを組むとなると、よほど頭金を多くしない限り、定年退職してからも住宅ローンの返済が続くことになる。同じ金額の住宅ローンを借りた場合、返済期間が長いほど毎月の返済額は少なくてすむため、多くの人は35年返済を選択する。ただ当然ながら、定年退職の年齢は意識しているので、「退職金で残りのローンを完済すればいい」「途中で繰り上げ返済をして、返済期間を圧縮すればいい」などと考えがちだ。

     しかし、本当にそれでいいのだろうか。

     40代ならこの先、子どもの進学で教育費がかさむ時期に差し掛かるかもしれない。また、共働き家庭で夫婦ともに定年まで働く前提で考えていたとして、万一、どちらかが病気などで働けなくなった場合はどうするのか。住宅ローン返済期間内の「不測の事態」への対応策まで検討しているだろうか。退職金で住宅ローンを完済しようとすると、手元に残る資金が減り、老後の生活に影響も出てくるだろう。

     これから住宅購入を検討するなら、現時点で「いくら借りられるか」「いくらなら返せるか」だけではなく、10年後、20年後のそれぞれの時点で、住宅ローンはいくら残り、返済の目途(めど)はどう立てていくのかなど、長期的なライフプランに沿ってチェックしておくべきだろう。

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    2017年05月04日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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