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    宇良、石浦…小兵力士が土俵を盛り上げる!

    相撲リポーター 横野レイコ
     大相撲夏場所は14日に初日を迎える。3場所連続優勝の期待がかかるものの、負傷した左上腕などの回復具合が気掛かりな横綱・稀勢の里や、悲願の大関昇進を目指す関脇・高安らに注目が集まるが、進境著しい宇良、石浦ら小兵力士たちの取組も見どころの一つだ。体の小さな力士が多彩な技を繰り出し、巨漢力士を倒す姿は、大相撲の 醍醐味 ( だいごみ ) でもある。「元祖・スー女(熱烈な相撲ファンの女性)」として知られる相撲リポーターの横野レイコさんが、土俵を沸かせる小兵力士たちの魅力を紹介する。

    157センチ、最も背が低い力士の「夢」

    • 小兵ながら土俵を沸かせる石浦
      小兵ながら土俵を沸かせる石浦

     先日、都内のホテルで行われた稀勢の里の横綱昇進披露パーティー。昇進を祝う約1500人もの関係者が集まり、大盛況だった。その会場の入り口に、一人の若手力士が立っていた。他の力士に比べてひときわ小柄な彼は、華やかなパーティーを見つめながら、私にこう話した。「僕は3年前、15歳で入門した“たたき上げ”の稀勢の里関が大関として活躍されているのを見て、自分も15歳で入門することを決意したんです」

     彼は、横綱・鶴竜の付け人で、しこ名は「一の竜」という。身長は公称165センチ、体重は87キロ。だが、本当の身長は157センチなのだという。本人いわく、「入門後、身長が縮んだ」そうだ。言うまでもなく、大相撲の現役力士の中で、最も背の低い力士だ。

     子供の頃から相撲が好きで、小兵力士として抜群の人気を誇った元小結・舞の海(身長171センチ)に憧れていたという。そして、中学卒業とともに角界入りし、見事な出世を遂げた稀勢の里の存在が、15歳の少年の背中を押したのだった。「体重を増やせば強くなれると信じています。鶴竜関からも『可能性はゼロではない。あきらめたら終わりだから』と言われています」。今はまだ序二段だが、1日4食で稽古に励み、上を目指している。

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    2017年05月13日 09時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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