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    経済

    焼き鳥店「全品280円均一」でももうかるワケ

    フードコンサルタント 白根智彦

    店舗で串打ち、コスト下げる

    • 鳥貴族はボリュームのある焼き鳥を「一皿280円」で食べられるのが人気だ
      鳥貴族はボリュームのある焼き鳥を「一皿280円」で食べられるのが人気だ

     鳥貴族の低価格の秘訣(ひけつ)は他にもあります。居酒屋チェーンの多くは、焼き鳥用の鶏肉は工場で「串打ち(身に串が通っている状態)」されたものを仕入れます。これに対し、鳥貴族では、各店舗で1本1本、焼く前に串打ちしています。これは鳥貴族の焼き鳥が新鮮でおいしい理由とも評されていますが、実は、焼き鳥の原価率を下げるポイントにもなっています。

     串打ちされた状態で仕入れた鶏肉には、工場で串打ち作業をした従業員のレイバーコスト(加工賃)が仕入れ価格に反映されています。一方、鳥貴族が仕入れる鶏肉には、こうしたコストを自社内で吸収するので、結果としてより安く仕入れることができ、焼き鳥を低価格で提供できるのです。

     また、鳥貴族は、店舗の立地にも特徴があります。ここ数年、出店ラッシュを展開していますが、その店の多くは、駅から少し離れたいわゆる「二等立地」や、商業ビルの地下や空中階(2階以上)に店を構えています。なぜなら、駅前の好立地や、ビルの路面(1階)に入居するよりも、家賃を安く抑えられるからです。店が評判になり知名度が上がれば、店舗が多少不便な所にあっても、顧客は足を運んでくれます。家賃が安い分、原価率を上げたり、利益を増やしたりすることが可能になるというわけです。

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    2017年05月19日 16時45分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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