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    スポーツ

    佐藤琢磨の快挙、米紙記者が「不愉快」と書いた理由

    マンガ家、京都精華大教授 すがやみつる
     世界3大自動車レースの一つ、アメリカのインディ500で佐藤琢磨が優勝した。日本人初の快挙に日本国内は沸いたが、現地アメリカでは、「不愉快だ」とツイッターに書き込んだ記者が解雇されるなどの余波もあった。背景には、米国人がこのレースに抱く特別な感情があるという。マンガ家・大学教授で、インディ500のテレビ中継で解説を長く務めた、すがやみつるさんにディープな事情を解説してもらった。

    3大レース? 実はダントツ

    • インディ500で優勝した佐藤琢磨
      インディ500で優勝した佐藤琢磨

     佐藤琢磨、インディ500を初制覇――。日本時間5月29日早朝、テレビのスポーツ専門チャンネルなどでその瞬間を目撃した日本のファンは、誰もが拍手し、歓声をあげたことだろう。私もその一人だった。

     ただ、この歴史的快挙を伝える報道は、思ったほど手厚くはないように感じた。同日早朝に北朝鮮がミサイルを発射した影響もあるだろうが、インディ500について日本人があまり多くを知らないことが原因だと思う。日本の報道では、このレースを「F1モナコ・グランプリ(GP)、ルマン24時間耐久レースと並ぶ世界三大自動車レースのひとつ」と紹介していた。間違いではないが、十分とは言えない。レースの歴史や観客動員数、スピードを比べると、インディ500は他の2つのレースを確実にしのいでいるのだ。

     インディ500は略称で、正式には「インディアナポリス500マイルレース」という。アメリカとカナダの各地を転戦するインディカーシリーズ(全17戦)の1戦で、インディアナ州の州都インディアナポリス市の郊外にあるモーター・スピードウェイで、毎年5月の最終日曜日に決勝レースが開催される。

     初開催は106年前の1911年(明治44年)。今年は101回目だった。開催開始からの年数と回数が合わないのは、2度の世界大戦による休止期間があったからだ。

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    2017年06月10日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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