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    経済

    値上げのティッシュ…デフレ脱却の指標になれるか?

    フリーライター 寺尾淳
     大王製紙や日本製紙などの大手製紙会社がティッシュペーパー事業に力を入れ始めている。主力の印刷用紙などの需要が減り続けているためだ。大手各社は5月に出荷価格を値上げしたが、需要は今後も増えると予想。ブランド再構築、高付加価値化、製造設備増強などにより「2017年はティッシュの年になる」と期待を込める。「品質が良ければ多少高くても売れる」という大手の思惑は当たるのか。フリーライターの寺尾淳さんがリポートする。

    ティッシュペーパーはなぜ値上げした?

    • 大手製紙会社の箱ティッシュ
      大手製紙会社の箱ティッシュ

     今年5月、身近な生活必需品の代表格であるティッシュペーパーが値上がりした。

     トップシェアの「エリエール」の大王製紙は同月1日から、シェア2位の「クリネックス」「スコッティ」の日本製紙クレシアと同3位の「ネピア」の王子ネピアは同月21日出荷分から、それぞれ出荷価格を10%以上値上げした。バラツキはあるものの、小売店の店頭価格もそれに連動して値上がりしている。

     値上げの理由についてメーカーは、「採算が厳しい」と口をそろえる。円安で原料となるパルプの輸入価格が上昇し、製造に必要な燃料価格や電気料金、人件費、物流費も上昇気味だという。

     ティッシュペーパーは国産品が国内市場のほとんどを占めるが、中国や東南アジアからの輸入品が約10%あり、主に小売業各社のPB(プライベート・ブランド)商品として売られている。また、静岡県や愛媛県に多い中小メーカーは、1箱に入る枚数を減らした低価格商品を出しており、これらがドラッグストアなどで「特売品」として売られている。低価格競争は激化、大手3社は「我慢の限界にきた」と、値上げに踏み切ったというわけだ。

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    2017年06月16日 12時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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