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    「LINEのAI」に勝ち目はあるか

    メディア局編集部 中根靖明
     対話アプリを展開するLINEが、親会社の韓国のインターネット検索大手「NAVER(ネイバー)」と組んで、人との音声対話などに活用する人工知能(AI)プラットフォーム「Clova(クローバ)」の開発に本腰を入れ始めた。しかし、AIは米グーグルや米アップルなど、ITの「巨人」たちも開発に本気で取り組む。果たして「LINE・NAVER連合」に勝機はあるのだろうか。

    最注力分野はAI?

    • 今後の最注力分野について説明するLINEの出澤剛社長
      今後の最注力分野について説明するLINEの出澤剛社長

     6月15日に東京都内で開かれたLINEの年1回の戦略説明会「LINE CONFERENCE 2017」。4時間以上に及んだ説明会で、LINEが今後5年間で注力する事業として挙げたのは「Connected(LINEのコミュニケーションインフラ化)」、「Videolized(動画への注力)」、そして「AI」だ。

     その中でも特に時間が割かれたのは、3月にスペイン・バルセロナで開かれた「Mobile World Congress」で初披露したClovaの今後の展望についての説明だった。

    トヨタ、ファミマと協業

     また、説明会ではClovaについて、コネクティッドカー(インターネットにつながる車)への活用でトヨタ自動車と、「次世代コンビニ」の実現に向けた取り組みでファミリマート・伊藤忠商事両社とそれぞれ業務提携することで合意したと発表した。

     LINEの説明会にゲストとして登壇したトヨタ自動車の友山茂樹専務は、「Clovaを(トヨタなどが開発するスマートフォンなどと車をつなぐためのシステムである)『SDL(スマートデバイスリンク)』と連携させることで、車の中でも音声でメッセージの受信や送信が可能になる。一方で、急減速や急加速などが行われた場合、メッセージの読み上げを中止することもできる。安全面やドライバーの走行状況などを考慮したサービスを展開できる」などと協業への期待を寄せた。

     また、ファミマ・伊藤忠との提携では、ClovaやアプリのLINEを活用し、スマホを持っているだけでお客の好みに合わせて商品を勧めたり、自動的に決済したりできる店舗向けシステムの構築を目指す。システムとの連動で商品の在庫や仕入れなども管理できるという。近く実験的に店舗へ導入する見通しだが、連携のイメージはまだ明確ではない。

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    2017年06月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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