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    「ひふみん」引退、レジェンドは終わらない

    読売新聞メディア局編集部・田口栄一
     「ひふみん」こと将棋の加藤一二三九段(77)が現役を引退した。升田幸三・実力制第四代名人、大山康晴十五世名人から羽生善治三冠、佐藤天彦名人、藤井聡太四段まで、そうそうたる棋士たちと戦ったレジェンドである。今はテレビ番組でひっぱりだこの「ひふみん」だが、盤上にも大きな足跡を残した。「読売プレミアム」の取材でお会いして以来、計18時間以上に及んだインタビューなどをもとに、棋士・加藤一二三が62年10か月にわたる現役生活で追い求めてきたものに迫った。

    予告された結末

    • 高野四段との竜王戦6組昇級者決定戦に敗れ、無言で対局室を後にする加藤九段(6月20日)
      高野四段との竜王戦6組昇級者決定戦に敗れ、無言で対局室を後にする加藤九段(6月20日)

     「ああ、こういうことだったのか」

     6月20日午後8時10分、東京・千駄ヶ谷の将棋会館の記者控室でモニターを通して対局の様子を見ていた私は、思わず声を上げた。

     この日、加藤九段は竜王戦6組昇級者決定戦で高野智史四段(23)と、負ければ引退の大一番を戦っていた。戦いは勢いの差が出た形となり、終始、高野四段のペースで進んだ。敗れた加藤九段はそそくさと席を立ち、報道陣を振り切って対局室を出た。私はあわてて階下に走ったが、加藤九段を乗せたタクシーは将棋会館を出た後だった。

     対局の最終盤に加藤九段が20分近く席をはずしたこと、部屋に戻った時にふすまを開けてかばんを取り出し、自分の脇に置いたことの意味が、この時わかった。

     その2日前の18日、トークショーで東京・吉祥寺の将棋道場「将棋の森」を訪れた加藤九段は「あさって、対局後の記者会見は行いません。後日、個別の取材には対応します」と宣言していた。もちろん、勝って自らの最年長勝利記録(77歳0か月)を更新するつもりで対局に臨んだはずだが、負けたらこうすることは決めていたに違いない。

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    2017年06月26日 12時33分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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