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    スポーツ

    マラソンも1万mも…「走る二刀流」大迫傑の進む道

    読売新聞運動部 西口大地
     陸上男子長距離の大迫 ( すぐる ) (26)が異例の「二刀流」に挑戦している。フルマラソンに初挑戦した今年4月のボストンマラソンで3位に入ると、6月23日の日本選手権男子1万メートルでは2連覇を飾り、8月の世界選手権ロンドン大会代表入りに近づいた。2020年東京五輪期待の星は今後、マラソンとトラックのどちらで勝負するのだろうか。

    スピードは後で取り戻せばいい

    • 今年の日本選手権男子1万メートルで優勝した大迫傑(2017年6月23日、菊政哲也撮影)
      今年の日本選手権男子1万メートルで優勝した大迫傑(2017年6月23日、菊政哲也撮影)

     米国に練習の拠点を置く大迫はボストンマラソン出場後、日本で約2週間のオフを取り、その後、本格的な調整に入った。日本選手権までわずか約1か月半。大迫の準備期間の短さは際立っていた。

     マラソンのために長距離を走る練習が増えれば、スピードを失うのはやむを得ない。それでも5月上旬に話を聞いた時に、大迫は「失うというよりは一度置いといて(という感じ)。また後で、トラックに行った時に取り戻せばいい」と自信に満ちていた。

     その言葉を、結果で証明する。

     日本選手権では、世界選手権代表の選考対象となる3位以内を目指し、終盤まで集団の中でじっくり力を蓄えた。当初は「残り800~600メートルで仕掛けよう」というプランだったが、残り800メートルで上野裕一郎が先に仕掛けると「これで最後まで(力を)ためられる」と背後にぴたりとついた。そして、ラスト300メートルで一気にギアチェンジ。最後は2位の上野に約2秒差をつけ、マラソン挑戦後も変わらないトラックでの強さを見せつけた。

     記録は28分35秒47で、世界選手権の参加標準記録(27分45秒00)には届かなかったが、高温多湿の大阪で好記録が出ないことは織り込み済み。7月に北海道・網走市で行われる記録会で参加標準を突破すれば代表入りは確実で、「ロンドンでは10番以内が目標」と、17位に終わったリオデジャネイロ五輪の雪辱を見据えている。

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    2017年06月28日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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