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    経済

    「生き残り」に知恵絞る青果市場~神奈川、秋田の挑戦

    ジャーナリスト 山口亮子
     築地市場の移転問題が注目を集める一方で、野菜や果物などの青果物の安定的な供給を担う「青果卸売市場」の取扱量が減少し、各地で存続の危機に ( ひん ) している。そんな中、青果市場が生き残りをかけ、これまでになかった取り組みを始めるなどの動きが出てきている。農業分野を得意とするジャーナリストの山口亮子さんが神奈川や秋田の事例を報告する。

    「市場経由率」は右肩下がり

    • 湘南藤沢市場内ではトラックが頻繁に行き来する(神奈川県藤沢市で)
      湘南藤沢市場内ではトラックが頻繁に行き来する(神奈川県藤沢市で)

     野菜や果物などの青果物が青果卸売市場から小売店などに卸される「市場経由率」(経由率)という指標がある。1975年度には87.1%に上っていたが、2014年度には60.2%にまで落ち込んでしまった。

     経由率がここまで下落したのは、市場を経由しない「直売」や「契約栽培」が増加したことが大きな要因だ。さらに人口減少が影響し、市場の取扱量は減る一方となっている。「卸売業者」「仲卸業者」「卸売市場」の数のいずれも右肩下がりの状況が続いているのだ。

     とはいえ、輸入品を除く国内の青果物に限ってみると、まだ経由率は84.4%(14年度)にも上る。現在も青果市場は日本人の食生活を支える上で、なくてはならない存在であるのは間違いない。生き残りをかけ、新たな「挑戦」をする市場も出てきた。

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    2017年07月28日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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