文字サイズ
    生活

    片づかない実家…親を不機嫌にさせない5つの方法

    実家片づけアドバイザー 渡部亜矢
     夏休み、お盆、帰省……、ふるさとや老親が気になる季節。世間では、「空き家」や「ゴミ屋敷」がなにかと問題となっており、実家の様子も心配になる。「うちはまだ……」「両親も元気だから……」と先延ばししていると、手遅れになってしまうこともある。とはいえ、実家は親が暮らしている家だけに、片づけや整理を切り出すのは難しい。アプローチを間違えれば、親子関係をこじらせかねない。実家片づけアドバイザーの渡部亜矢さんが、5つの方法をアドバイスする。

    不機嫌になり、父は黙った

    • 足の踏み場もないほどモノにあふれている部屋(写真はいずれも渡部さん提供)
      足の踏み場もないほどモノにあふれている部屋(写真はいずれも渡部さん提供)

     先日、都内のIT企業に勤める川崎市内在住の男性(45)から相談がありました。ともに喜寿(77歳)を迎えた両親が福島県内に暮らしています。がんを患った父親の抗がん剤治療が一通り済んだタイミングに、まとまった休みが取れ、帰省したとのことです。

     3年ぶりに帰る実家は、庭が雑草で荒れ放題、玄関が靴や掃除用具、ダンボールであふれ、廊下には山積みの衣類や本がほこりをかぶっていました。それを見て、滞在中に実家の片づけに取り組もうと考えたとのこと。そして、こう切り出しました。

     「父さんがすっかり元気になって良かった。でも、もういい年なんだから、エンディングノートを書くとか、墓をどうするかとか考えておいてくれよ。とりあえず、家の中にあるムダなモノから捨てよう。この家だって、だれも住むわけじゃないんだから、処分するにしたって結構、金がかかるだろうし……」

     回復した父親の様子に気を良くして、「つい口が滑った」と思ったときにはもう遅かったそうです。父親は明らかに不機嫌になってしまいました。

     「俺の葬式なんて、やってくれなくていいんだからな」

     そう、ぼそっと言ったきり、会話はすっかりなくなってしまったそうです。せっかく、実家で2泊したのに、結局、片づけに取りかかることもできませんでした。

     この男性のように、帰省した実家で、子ども世代が親や実家のことを心配するあまり、つい犯してしまいがちな間違いがあります。片づける提案を上手に切り出すことは、将来、実家を「空き家」や「ごみ屋敷」としない大事な一歩となります。

     政府の統計によると、国内の空き家は2013年時点で820万戸でしたが、人口や世帯数の減少で増加傾向が続き、33年には2000万戸を超えるとの試算もあります。空き家の増加で、住宅地の荒廃、防災・防犯上の問題、景観の悪化などが懸念されています。

     では、どうすれば、実家の片づけをスムーズに始められるのでしょう?

    【あわせて読みたい】
    ・片づかない実家 ゴミ屋敷の原因はゴミじゃない
    ・きょうだいトラブルは威張っている長男のせい?
    ・実は、交通事故より多い家庭内の死亡事故

    2017年08月11日 11時11分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    PR
    今週のPICK UP
    PR
    今週のPICK UP

    山へ行こう♪

    初心者も、ベテランも 準備はしっかりと