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    医療

    がん検診受けてますか? 小林麻央さん死去で関心

    読売新聞調査研究本部主任研究員 坂上博
     乳がんを患いながら、闘病の様子をブログで発信し続けてきたフリーアナウンサーの小林麻央さんが今年6月、34歳という若さで亡くなった。その衝撃は大きく、がんやその予防法に関心が集まっている。だが、がんで亡くならないための最も効果的な予防策の一つである「がん検診」の受診率は、男性の肺がん検診を除き、国が目標とする50%に達していない。読売新聞調査研究本部の坂上博主任研究員が、がん検診の現状と課題を探る。

    2人に1人が患う「国民病」

    • がんで亡くならないための最も効果的な予防策の一つが「がん検診」(写真はイメージ)
      がんで亡くならないための最も効果的な予防策の一つが「がん検診」(写真はイメージ)

     小林麻央さんは2014年秋、乳がんが見つかり、治療を続けてきた。16年9月に始めたブログの読者登録者数は270万人以上に達している。家族への感謝や闘病生活の不安などを率直につづってきた。

     「『ありがとう』を何万回も言うと奇跡が起こり始めるというお話(中略)また、始めてみることにしました。1日1000回ありがとう。前は、そんなことなかったのに、今は、10回で涙が(あふ)れました」

     「家族は皆、『大丈夫だよ』と笑顔でいてくれますが、これからどうなっていくのか不安はつのります」――。

     日本人の2人に1人ががんを患い、3人に1人ががんで亡くなっており、がんは、まさに国民病だ。このような現状を知識として分かっていても、現実感を持って理解していなかった人が多かったかもしれない。

     しかし、小林さんが自らの病状やその時の思いを細かく発信したことで、がんが身近に迫った病気であることを国民があらためて知るきっかけとなった。「小林さんの死去をきっかけに乳がん検診だけでなく、がん検診全体への関心が高まっているようです」。慶応大学病院予防医療センター長の岩男泰教授は、そう話す。同病院は人間ドックを開設して、がん検診も行っており、年間5000~6000人がドックを受けている。

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    2017年08月13日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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