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    社会

    あなたは大丈夫? 非常時の食を考える

    読売新聞メディア局編集部次長 田口栄一

    女子大生が考えた非常食レシピ

    • ポリ袋を使って非常食を作る昭和女子大の学生たち
      ポリ袋を使って非常食を作る昭和女子大の学生たち

     では、普段の備えとしては、どんなものが必要なのか。乾パンやアルファ米など「非常食」をストックするのもいいが、最近は、少し多めに食材を買っておき、消費しながら買い足していくという「ローリングストック」が注目されている。

     災害ボランティアへの聞き取りから「食べ慣れた味」に着目。非常時のレシピとテクニックを提案しているのが、昭和女子大学「現代ビジネス研究所」の研究チームである。

     プロジェクトを主導する「現代ビジネス研究所」研究員の段谷憲さんは「おにぎりとか菓子パン、乾パンはやがて飽きてくる。そうなると食べ慣れたものが食べたくなる。美味なものというより、食べ慣れたものをいかにして作るか。ローリングストックの考え方とともに広めていきたい」と語っている。

     昨年スタートしたプロジェクトには昭和女子大の学生も参加。「缶詰」「乾物」など毎回テーマを決めてレシピを持ち寄り、発表している。今年4月には非常食を実際に作ってみるイベントも開催。「ポリ袋で炊くごはん」「ポリ袋で作る白菜と焼き鳥缶詰の卵とじ」「ポリ袋で! 甘酒蒸しパン」作りを実演した。

     非常食プロジェクトは、以下の食材、調理器具を家にストックしておくよう勧めている。

    (1)マスト食材(ローリングストックすべき食材)

     米、パスタ、小麦粉、ツナ缶、根菜、卵、みそ、嗜好(しこう)

    (2)マストアイテム(非常時に使えるもの)

     カセット式のコンロとボンベ、ラップ、ポリ袋、アルミホイル、クッキングシート、ウェットティッシュ、調理用極薄手袋、(あれば)蒸し器

    実際に作ってコツをつかもう

    • ポリ袋を使った非常食作りは一度試せば、コツをつかむことができる
      ポリ袋を使った非常食作りは一度試せば、コツをつかむことができる

     非常食プロジェクトで紹介されている非常食の作り方は以下の通り。

    <ポリ袋で炊くごはん>
     材料(1人分)
     精白米…100cc
     水…110~120cc

     1、鍋に湯を沸かす(非常時は雨水を使ってもよい)
     2、ポリ袋に米と水を入れる
     3、15分ぐらい、つけ置きすると(ぬか)臭さがとれる(つけ置きはしなくてもよい)
     4、水が沸騰したら、ポリ袋の中の空気を抜き、余裕をもたせて口をしっかり縛って鍋に入れる
     5、火を弱めてフツフツしている状態を保ちながら、20~25分煮る
     6、火を止めてそのまま10分ぐらい蒸らす

    <ポリ袋で作る白菜と焼き鳥缶詰の卵とじ>
     材料(1人分)
     焼き鳥缶詰…1缶
     白菜の葉(春キャベツでもよい)…小3枚程度
     卵(M)…1個
     しょう油…小さじ1/2

     1、鍋にお湯を沸かす。ポリ袋に白菜を手でちぎって入れておく
     2、焼き鳥缶の中身を1のポリ袋にあけて、少しもむ。必要ならしょう油を入れる
     3、生卵を焼き鳥缶に入れてといてから、2のポリ袋に入れ、さらに袋をもむ
     4、ポリ袋の空気を抜いて口を縛り、沸騰したお湯に入れる
     5、火を弱めてフツフツしている状態を保ち、様子を見ながら30分弱煮る

     これを見ると、カセット式のコンロとお湯を沸かす鍋さえあれば、かなりの料理ができることがわかる。白菜などの野菜がもし手に入るなら、厳しい環境の下でもほっと一息つけるに違いない。それにしても、ポリ袋は用途が広い。鍋が汚れず、お皿も汚さず、洗い物の負担が軽減される。ごはんと卵とじを一つの鍋で同時に作ることも可能だ。

     「1回作ってみるとコツがわかりますよ」と段谷さん。これは早速作ってみなければ。

    【参考サイト】
    クックパッド「昭和女子大非常食」

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    プロフィル
    田口 栄一( たぐち・えいいち
     読売新聞メディア局編集部次長。メキシコ特派員時代に中米ハリケーン、南米コロンビアの地震を取材した経験がある。大学生時代に登山をしていたためサバイバルには自信があったが、今回の取材で非常食の大切さを痛感、家で実際に作ってみようと思っている。

    2017年09月01日 11時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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