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    雄星の覚醒…西武・菊池はなぜ大躍進できたのか

    読売新聞運動部 田中誠之
     プロ野球・西武の菊池雄星(26)が8年目の今季、大きな輝きを放っている。胸のすくような快投を続け、先発投手として多くの部門で自己最高の数字を更新中だ。4年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)出場を決めたチームの原動力にもなった。いまや日本球界を代表する左腕と言っても過言ではない。(記録は2017年9月20日現在)

    試合終盤でも150キロ台後半の快速球

    • 菊池の今季の躍進は、「覚醒」という言葉がふさわしい(2017年7月27日撮影)
      菊池の今季の躍進は、「覚醒」という言葉がふさわしい(2017年7月27日撮影)

     菊池の今季の躍進ぶりをひと言で表すなら、「覚醒」という言葉がふさわしい。

     もともと、素質はあった。岩手・花巻東高時代に甲子園に出場。150キロを超える剛速球で旋風を巻き起こし、2009年のドラフト会議で6球団競合の末、西武に入団した。ただ、プロ入り後は、いまひとつ物足りなかった。1年目は左肩を痛めるなどして一軍での登板機会はなかった。昨シーズン、初めて規定投球回に達して初の2桁勝利となる12勝を挙げたが、秘めた力からすれば、必ずしも期待通りの活躍だったとは言い難い。

     それが今季は24試合に先発して15勝6敗の好成績を残している。防御率2.07、201奪三振、4完封はいずれもリーグトップだ。勝利数も、ソフトバンクの東浜に1勝差の2位につけている。

     投球内容も素晴らしい。

     最速158キロの直球で打者をねじ伏せ、140キロを超える高速スライダーでバットに空を切らせる。120キロ前後のカーブに加え、チェンジアップやフォークといった沈む球もある。球種は多彩で、緩急も自在だ。「ギアを上げる」と試合終盤でも150キロ台後半の剛速球を投げ込む姿は、すごみさえ感じさせる。

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    2017年09月21日 07時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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