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    ヤクルト・山田の涙…3年連続「トリプル3」ならず

    読売新聞運動部 飯田雄太
     プロ野球で前人未到の3年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)に挑んだヤクルトの山田哲人(25)にとって、2017年シーズンは長く苦しい1年となった。打率2割4分7厘、24本塁打、14盗塁。これまでにない重圧の中で、プロ入り後初めてというほどの大きなスランプを経験し、チームも最下位に沈んだ。それでも、必死にもがいて味わった悔し涙は、これからの野球人生の糧になるはずだ。(肩書は当時)

    「悔しい」と山田は泣いた

    • 今季最終戦では2安打と気を吐いたが…(2017年10月3日、伊藤紘二撮影)
      今季最終戦では2安打と気を吐いたが…(2017年10月3日、伊藤紘二撮影)

     山田が目を赤くして泣いていた。

     10月3日、3万人を超える観衆が訪れた神宮球場。ヤクルトは最終戦で巨人に敗れ、球団ワーストの96敗目を喫した。成績不振の責任を取って辞任する真中満監督を胴上げした後、グラウンドからクラブハウスへ戻ろうとした時のことだ。1塁側スタンドのファンから温かい声援を受けると、山田はこらえきれなくなった。

     「やっぱ、悔しいですね」

     通路を歩きながら、何度も涙をぬぐった。

     大阪・履正社高からプロ入りして7年目。今季は、今まで受けたことのないプレッシャーと試行錯誤の連続だった。

     「3年連続のトリプルスリーを狙う」

     そう公言して春季キャンプをスタートさせると、すぐに3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。

     山田はもともと、守備でリズムをつくり、打撃や走塁につなげていくタイプという。しかし、日本代表ではチーム編成上、指名打者を任されることになった。慣れない持ち場に対応しようと、守備の時はベンチに座ることなく、ストレッチや素振りなどの努力を続けたWBCは7試合の出場で、打率2割9分6厘、5打点、2本塁打、3盗塁。短期決戦の中で、しっかりと結果を残した。

     そして、息をつく間もなく、シーズン開幕を迎えた。

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    2017年10月11日 07時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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