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    働く

    お世話になった先輩が部下になったら……

    人材育成コンサルティング会社代表 前川孝雄
     女性の幹部登用、シニア嘱託、定年後の再雇用……。年功序列の労働環境が変わりつつある。オフィスで働く部下たちを見渡してみると、やる気に満ちた年下の若手ばかりではない。中には、立場が逆転した先輩社員、マイペースなベテラン女性、定年退職を控えたご意見番といった年上の姿も珍しくない。「扱いにくい」と敬遠しがちな年上の部下とどのように付き合えばいいのか。人材育成コンサルティング会社を営む前川孝雄氏に解説してもらった。

    「年上部下」に悩む「年下上司」

    • (画像はイメージ)
      (画像はイメージ)

     研修やコンサルティングなどを通じ、これまでに300社以上の企業で人材育成に取り組んできました。この経験から、「人が育つ現場」の要は、やはり、現場の上司だという思いを強くしています。

     ここ7~8年で労働環境は大きく変わり、上司たちの悩みとして目立つようになってきたのは、「年上の部下」との付き合い方です。

     「新しい業務を任せようとしたら、『俺はもう先がないから……』と断られた」

     「会議で発言を求めると、『俺たちのときと、もう時代が違う』とこぼす」

     少子高齢化に伴う労働力の減少で、シニアにも活躍してもらおうという機運が高まり、60歳以上の雇用延長が義務づけられました。働くことは生きがいにも通じ、制度自体は喜ばしいことです。

     しかし、年功序列が当たり前だった日本の職場において、「年下上司×年上部下」の構造は様々なギャップやあつれきを生み出しています。

     部下が年下であれば、上司は自らの経験を生かした指導や助言ができます。ところが、相手が年上となると、必ずしもそうはいきません。

     とりわけ、かつてお世話になった先輩や上司が自分の部下になったら、どうすべきでしょうか?

     実に悩ましい課題ですが、年下の上司が、年上の部下を理解しマネジメントしていくコツを考えてみましょう。まずは、年上部下のメンタリティーを理解するために、五つのケースを紹介します。

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    2017年10月25日 16時52分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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